2007年4月29日

創世記　1章　26〜31節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　神が創造された ＞

「神がすべてのものを見られたところ、それは、はなはだ良かった。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　（創世記　1章31節）


１．今日は天地創造の箇所ですが、とにかく人間の中で誰一人として天地宇宙が造られたその現場を見た人はいない訳です。科学者が色々研究して、おそらくこうだっただろうと推測する事はできるでしょうけども、その現場は誰も見ていない。

　　けれども、天地を造られた当のご本人である神様がその時の事を、この創世記に記して教えて下さっています。短い言葉ですから、事細かにその時の様子を知る事は出来ないでしょう。けれどもただ一つ、一番大事なことを知ることが出来ます。それは、この宇宙も、太陽も月も星も、植物も、動物も、そして人間も、「神が創造された」、その一番大事な事をハッキリと知ることが出来ます。


２．読んでいくと気がつくのは、宇宙は限りなく広いのに「地球」の事を中心に書かれているんですね。それはなぜかというと、地球が私たち人間の住む所だからです。先に言うと、なぜ神様がこの広い宇宙を造られたのか、それは全部私たち人間のために造って下さったんですね！

　　人間は一番最後に造られますが、人間を造る前に、先に人間の住むべき場所を完璧に整えて下さいました。ちょうど、これから赤ちゃんが生まれてくる、その前にベッドや色々な育児用品を揃えるようなものです。神様は一番愛している私たち人間が生きるために、まず住むべき場所を造って下さいました。そして人間が自然の様々なものを楽しんで生きるために、神様に感謝して生きるために、様々な素晴らしいものを造って下さいました。

　　私は神学校にいた時、よく屋上に上って海を見たり、夜は星を見たりしましたが、よく思いました、「神様、あなたはこんな小さな私達のために、こんなに広い宇宙を与えて下さるのですか」と。そう思うと、神様の愛の大きさに圧倒されるような思いがしました。

　　宇宙の大きさっていうのは、神様の大きさを私たちに教える目的があると思うんです。人間はまだまだ宇宙のほんの少ししか知らないように、ましてや神様は私たちの理解を超えた、はるかに大きく、広く、偉大なお方だという事です。奈良の大仏がいくら大きいって言ったって、本当の神様はそんなちっぽけなもんじゃない訳です。


３．さて、神様は七日、すなわち７つのステップで世界を造られました。
　�@1〜5節、神様がまず最初に造って下さったもの、それは「光」。難しい事は分かりませんが、「光」というのは、この三次元世界の基準（ものさし）と言えるんじゃないでしょうか。とにかく、この「光あれ」と言われたこの時に、時間とか空間とか、また様々な物理法則が造られたと思います。とにかく人間にとって、「光」が必要です。

　�A次に6〜8節、「水」を造られた。特に地球、空の上の水と、地上の水。人間にとって、また水が絶対に必要です。

　�B11〜13節、「植物」「果樹」。よく思うんです、「果物とか野菜って、なんて人間に食べやすいサイズに造られてるんだろう」と。ミカンでもバナナでもリンゴでも、超大きかったら食べにくい。ゴマつぶのように小さくてもお腹の足しにならない。ちょうど人間が食べやすいサイズ。勿論、動物のためでもありますが、特に人間のために神様が色んな種類のおいしいものを造って下さった訳です。また植物もなんと人間の目を楽しませるものでしょう。また、おいしい空気を生み出してくれます。

　�C14〜19節、太陽と月。（もっと早く造られていたかも知れないが、太陽系の星の位置が定まったのが、この時だったのか）。言うまでもなく私たちにとって「太陽」が必要であり、夜には「月」がありがたい。また太陽と地球の距離が、人間が生きるのに調度いい訳です。今より近かったら熱くて生きられない。今より遠ければ寒くて生きられない。また、公転、自転によって、季節や毎日の生活というリズムを与える訳です。

　�D�E20〜25節、「空の生き物」「水の生き物」「陸の生き物」。ご存知の通り、今、私は空と水と陸の生き物を全部飼ってる訳ですが、なぜ神様がこういった様々な生き物を造られたのでしょう。自然界のバランスや循環のためとかもあるでしょうが、単純、かわいいからだと思います。今時のどんな最新のオモチャやロボットより、可愛がって楽しいのが色んな生き物だと思います。また、特に家畜は人間を助ける役割があります。


４．まあとにかくそんな風に、私たち人間が神様の恵みの中で、快適に、楽しく、幸せに生きられるために、神様はあらゆる素晴らしいものを、また必要なものを完璧に整えて用意して下さったのです。そして、あらゆるものの準備が出来て、最後に私たち人間を造って下さったのです！

　　26〜27節。そして、人間は特別に造られました。他の生き物と全く違う事は「神のかたちに造られた」という事です！（このように言われて造られたのは人間だけ。）これは姿かたちの事ではありません。それは人間には神様と同じように「霊」がある「霊的な存在」だという事です。だから、神様と心を通わす、交わりができるのです。生き物の中で人間だけが「祈る」のです。言うなれば、神様と親子のような愛の交わりする唯一の存在として造られたのです！

　　そして人間は交わりをする存在です。それも三位一体の神様に似ています。神様と交わり、また人間同士、愛し合って交わる存在として造られたのです！


５．そして神様は人間を祝福されました、28節。神様によって人間に与えられた地球とその中に生きる生き物を治めなさい、管理しなさい、と言われました。

　　このように、神様は私たち人間のためにあらゆるものを与えて下さり、そして神様と交わりをする特別な存在として、特別な愛をもって私たちを造って下さったのです！

　　そして、31節にこう記されています、「神が造ったすべてのものを見られたところ、それは、はなはだ良かった。」　最後に人間を造って完成した世界を見た時、それは非常に良かった、ものすごく良かった！

　　私は、あなたは、神様にとって特別な存在だという事を知って下さい！自分で自分のことをどんなにつまらない、価値の無い者だと思ったとしても、あるいは人がそう言ったとしても、あなたは神様にとって、特別に価値ある、大切な存在なのです！そして、「はなはだ良かった」というように、神様はあなたを造った事をとても喜んでおられるのです！



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