2007年4月8日

ヨハネによる福音書　20章24〜29節

　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ＜　約束を信じる ＞

「信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　20章27節）


１．イースターおめでとうございます！　今日はイエス様が十字架の死からよみがえられた事を記念する日です。当時のその状況を（パペットで）振り返ってみたいと思います。

　　イエス様はこのように十字架に貼り付けにされて、私達の罪の罰を身代わりに引き受けて、死なれました。「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」ガク…。（脇をやりで刺す）

　　遠くからそれを見ていた弟子たちは本当に絶望しました。そしてイエス様はお墓に葬られました…。ちょっと考えてみて下さい。死んで、お墓に入れられたしまったという事は、イエス様のお姿が見られなくなってしまった、という事ですね。

　　今までは、弟子たちはずっとイエス様と一緒にいたから、イエス様の姿を見ていました。イエス様がそこにいる。触る事も出来る。だから嬉しかったし、安心だった。けれども、もうイエス様の姿が見えなくなってしまった。　本当にもういなくなってしまった。本当にもうガッカリして「もうダメだ、もう終わりだ…」と思って、倒れ付したと思います。


２．けれども、イエス様はちゃんと前に「人の子は…むち打たれてから、ついに殺され、そして三日目によみがえるであろう」（ルカ18章33節）と約束されていました。ですから、その約束の御言をちゃんと信じ続けていれば、弟子たちはそんなに絶望する必要は無かったと思います。「イエス様は必ずよみがえるんだっ」と。その約束の御言をしっかり信じていれば、今はイエス様の姿が目に見えなくても、大丈夫だ、と信じれたはずです。

　　でも、その約束の御言を、弟子たちは心にあんまりしっかり覚えていませんでした。だから絶望しました。


３．けれども、イエス様は約束通り、御言通り、死んで陰府に下ってから三日目によみがえられました。　そして弟子たちが恐れて集まっていた所に、イエス様は現れて「平安あれ」と言われました。弟子たちはものすごいビックリしたけれども、大喜び！

　　けれども、その場面にたまたまトマスさんというお弟子さんはいませんでした。

ペテロ：「オ、オイ、トマスっ、よ、よ、よ、よみ、よみがえった…」
トマス：「は？　何が？」
ペテロ：「イ、イエ、イエス様がっ。さっき会ったっ。ここに来たっ。」
トマス：「えっ、まさか。どこだよ、どこにもいないじゃないか。」
ペテロ：「おられたんだよ、さっきまでっ。信じろよ。」
トマス：「信じられるわけないだろっ。幻覚を見たに決まってるさ。いいか、
　　　　　俺はイエス様をこの目で見て、触って、手の釘あとと脇ばらに指をさし入れて
　　　　　確かめない限りは、決して信じないっ。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・８日後・・・

イエス：「平安あれ！」
トマス：「あっイエス様？そんな筈ない。目がおかしいぞ。俺もついに幻を見るように…」
イエス：「トマス、あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわた しの
　　　　　脇にさし入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」
トマス：「ああ、本当だ、本当だった。本当に、甦られたんだ。わが主よ、わが神よっ！」
イエス：「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信ずる者は、 さいわいである。」


４．こうしてトマスさんも、よみがえったイエス様を目で見て、触って、やっと信じることが出来ました。でもねー、確かに、目に見えないのに信じるって難しいと思うんですね。だって、今も私たち、イエス様を目で見れないでしょ。父なる神様も見えないでしょ。聖霊様も見えないし、何も見られない。そうやって見えないのに、神様を信じたり、イエス様を信じるっていうのは、確かに難しいと思います。もっと色んな事が見えたら、もっと信じやすいのになあって、私もよく思います。

　　でもね、私たちにはこれがあります！聖書、神様の言葉、これだけある！弟子たちも、イエス様の姿は見えなくなったけど、でもね、実はイエス様の約束の言葉があった。

　　「わたしは…三日目によみがえる」と。目に見えなくても、その約束の言葉を疑わず、また忘れず、信じていれば良かったんだね！

　　私たちも、今はイエス様の姿が見えません。　また、色んな事が素晴らしい事が目に見えていないかも知れません。でも、私たちにはこれがあります。ここに書かれている、約束の言葉を信じる事です！疑わないで、忘れないで、信じ続けることです！ガクーンッと、「もうダメだ、絶望だー。信仰なんて持ってたって、何の意味も無いや」と思うような時こそ、「信じない者にならいで、信じる者」になりましょう！御言を信じて、見ないでも信じる、さいわいな者となりましょう！



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