2007年03月18日

ヨハネによる福音書　5章19〜29節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　父と子は一つ ＞

「わたしの言葉を聞いて、わたしをつかわされたかたを信じる者は、
　永遠の命を受け、またさばかれることがなく、死から命に移っているのである。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　5章24節）


１．世界中の多くの人は神様を信じています。真剣にハッキリ信じているか、テキトーになんとなく信じているかは別として、殆どの人が一応、少しは神様を信じる心を持っています。そこまでは、ある意味、生まれながらの本能みたいなもんです。

　　けれども、本当に大事な事は、イエス・キリストを神の子として信じる、受け入れる、という事です！神様の事は、割と誰でも信じるのです。けれども、イエス様を信じれない人が多い訳です。

　　この聖書に出てくるユダヤ人たちも、昔から唯一の神様を信じていました。信じていると言っても、自己満足の信仰というか、本当の神様の御心・願いを分かっていない人が大勢いました。


２．ところで、信仰ほど下手すると自己満足に陥りやすいものはないと思います。そういう危険がある。「自分はこう信じてるんだから、いいじゃないか」と。「鰯の頭も信心から」というように、鰯の頭だろうが何だろうが、自分は信じてるんだから、いいじゃないか。ユダヤ教でも、仏教でも、イスラム教でも、自分たちはこういう風に神様に対して考えている、信じている、だからいいじゃないか。　自己満足。それでいいんだろうか？

　　大事な事は、こっちの気持ちの勝手な満足じゃなくて、本当に神様は何を願っているのか？真の神様が、きっと私たち人類に願っておられる事がある筈ですね。とするならば、本当の神様の願い、御心に沿おう、応答しようとしなかったら、神様を信じてるのはいいけども、その自己満足の信仰には意味がありません。

　　「神様、神様」と言う者が、みな天国にはいるのではなく、「ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけがはいる」のです。（マタイ7章21節）


３．じゃあ、父なる神様の御心・願いは何かと言うと、それはご自分のひとり子であるイエス様を、ちゃんと神様の御子であると認めて、信じる事、自分の人生の主人として、王として受け入れる事。そして、そのイエス様の言葉に従っていく事です！

　　けれども、当時多くのユダヤ人がイエス様の事を信じませんでした。信じないどころか憎みました。「人間のくせに、自分を神の子だなんて言うヤツは、とんでもない。そんな奴は殺せ」と。神様の御心も分からない自分勝手な信仰がいかに恐ろしいかという事です。

　　だから、自分勝手な信仰ならないように、ちゃんと聖書を読んで、イエス様の言葉を聞かなければいけないのです。（クリスチャンでも自分勝手な信仰を持つ人が結構多いのです。）


４．ここでイエス様は、自分と神様が親子だ、父と子の関係だ、一心同体なんだ、本当にわたしは神の子なんだ、という事を、よくよく言わんとしておられます。

　　19節、イエス様は勝手に言ったりやったりしてるんじゃなくて、父なる神様のやってる事を一緒にやってるんだ、と。言うなれば、父と子の共同作業だ。（私も何度か父の仕事を手伝った事がありますが、それこそ父と一緒に、また言われた通りに、一つの仕事を同じ心で一緒にやる訳です。）

　　20節、しかも、父なる神様は子なるイエス様に、非常に大事な仕事、大きな特権を任せる。それは御心にかなう人に、つまり信じる人に「命」を与える、つまり永遠の命を与えるという、非常に大事な仕事。それをイエス様は父から与えられた。（21節）。

　　そして、もう一つ、重要な仕事・特権をイエス様は与えられました。それは全ての人間をさばく、私たちをさばく、という務め（22節）。

　　ですから、イエス様は、信じる人間に永遠の命を与えるという務めと、信じない人間をさばくという、二つの非常に重要な役目を、父から与えられた、という事なんですね！

　　なぜ、そんな大きな役割がイエス様に与えられたか？ただの人間にそんな大事な役割、与えません。イエス様が「神の子」だから与えられた訳です！（23節）

　　さあ24節、だから皆さん、神様は信じるけれども、イエス様は信じない、という事があってはならないのです！　父を神様だと信じるなら、子も神様であると信じなければなりません！イエス様の言葉を聞いて、確かにイエス様を「神の子である」と信じる者には「永遠の命」が与えられるのです！もはや、さばかれる事がないのです！なぜですか？父の御心を行っているから、父なる神様の願いにちゃんと応えているからです！（24節）。


５．（25〜29節）、特にこれは、この世の終わりの終わりの時、最期の審判と言われる時のことでしょう。古今東西、全ての人間がイエス様の前に集められます。そして善を行った者、すなわち神の御心を行った者は、「永遠の命」をイエス様から受ける。そして悪を行った者、すなわち神の御心を行わなかったものは「さばき」、すなわち永遠の滅びをイエス様から受ける。その時が来るのです！

　　そういう、私たち一人一人全ての人間を、命を与えるか、滅ぼさなければならないか、その大変な権威を、イエス様から全能の父なる神様から与えられている、という事です！

　　これは大変な事ですよね。このイエス様を、「ただの無力な人間だろう」と言って軽んじて信じないのか。あるいは「イエス様、あなたこそ生ける神の子、キリストです」と信じて従うのか。皆さん、一人一人がなんとなくでく、ハッキリと決断して下さい。



　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る