2007年3月4日

使徒行伝　23章11節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　神様のふしぎな計画 ＞

「その夜、主がパウロのそばに立って、『勇気を出しなさい。あなたは
　エルサレムでわたしのことをあかししたように、ロ−マでもあかしを
　しなければならない。』と言われた。」　　　
　　　　　　　　　　（使徒行伝　23章11節　《新改訳》）


１．３月は卒業のシーズンですけども、また新しい出発も待っていると思います。一人一人の人生には、オギャーと生まれる時から（生まれる前から）神様のふしぎなご計画があります。今、ずっと使徒行伝でパウロさんの活躍を見てるんですけども、パウロさんの人生にも神様のご計画があったんですね。

　　パウロさんは前はイエス様を信じる人を迫害する人でした。けれども天からイエス様のまぶしい光に照らされて、イエス様と出会ったんですね。それから全く生まれ変わって、目が開かれて、今度は誰よりもイエス様を信じて、人に伝える人になりました。

　　そんなパウロさんは色んな国や町を旅して、イエス様の事を伝えに行きました。３回伝道旅行をして、そして聖霊様によって「私はローマにいかなければならない」という思いが与えられました。

　　ローマってこんなに遠いですね。まーでもこれまで通り、船に乗って頑張って行こうと思ったでしょう。


２．ところが、パウロさんがエルサレムの神殿にいた時、大変な事になりました。

　　ユダヤ人達「あ、パウロだ。神の律法に逆らう事を教えているパウロだっ。アイツを引きづり出せっ。ビシッ、バシッ。神殿を汚す者めっ。」

　　千卒長：「これは何の騒ぎだっ。その男は一体何をしたというのか。
　　　　　　　　取調べをするから、この男は連れて行く。（鎖で縛る）」

　　パウロ：「ちょっと私に話をさせて下さい。皆さん、私も昔は同じでした。イエス様を
　　　　　　　　信じてませんでした。でもイエス様に出会って目が開かれたんです。」

　　ユダヤ人達：「何を言ってやがる。こんな男は生かしておくべきではないっ。殺せっ」

　　千卒長：「ええい、何という騒ぎだ。とにかく、この男をムチで打って、調べてやる。」

　　パウロ：「待って下さい。私はローマの市民です。ローマの市民を裁判もしないで
　　　　　　　　勝手にムチ打っていいんですかっ。」

　　（パウロさんはローマの市民権を持っていました。お父さんがローマ市民だったのです。当時、ローマの市民権をもっている事はスゴイ特権でした。丁寧に扱わないといけない。）


３．そうしてパウロさんはムチで打たれないですみました。でも調べられるために捕まってしまいました。パウロさんは「一体、これからどうなっちゃうんだろう」と思ったかも知れません。だって、ローマに行かなければならないと思っていたのに、捕まってしまっては、ローマにいく事なんて出来ませんね。神様の計画はどうなってるんだろう？

　　その夜、イエス様がパウロさんのそばに立って、「しっかしなさい。勇気を出しなさい。あなたはエルサレムでわたしのことをあかししたように、ローマでもあかしをしなければならない。」と言われました。

　　パウロさんは一体こんな状態で、どうやってローマに行くんだろう、と思ったかも知れないけれども、イエス様が「勇気を出しなさい」と励ましてくれた。そして、必ずローマに行く事になると教えて下さった。きっと神様には何かご計画があるんだ、と信じた事でしょう。


４．途中のお話はちょっと飛ばしますが、パウロさんは２年以上も捕まったままでした。

　　その間、パウロさんは神様のご計画はどういう計画だろうと考えたでしょう。そんな中で「そうだ、私にローマ市民権があるのは、きっとこの時のためだったんだ」と思ったのでしょう。ある裁判が行われた時に言いました、「（私はローマ市民ですから）
　　ローマ皇帝のカイザルに裁判されるべきです。カイザルに裁判してもらう事を求めます」。

　　そうしてなんと、パウロさんはローマにいる皇帝カイザルに裁判されるために、ローマにまで船で連れて行かれる事になったんですね！結果的にパウロさんは神様の言葉通りローマに行く事になって、そこでイエス様の事を伝える事が出来るようになったんですね！


５．神様のご計画って不思議ですね。自分では思いもよらない方法で、神様のご計画は進むんですね。皆にも神様のご計画があります。時には、パウロさんみたいに、「アレ、なんでこんな目に会うんだろう。なんでこんな所で閉じ込められてるんだろう。足止めを食ってるんだろう」と思う事があるかも知れません。でもね、それも神様のご計画の内なんです。きっと不思議な素晴らしい神様のご計画があるんですね！

　　忘れないで下さい。イエス様はいつも信じるあなたのそばにおられます。そして、「しっかりしなさい。勇気を出しなさい。」って励ましておられるのです！



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