2007年1月14日
使徒行伝19章21節
＜ 主からのヴィジョン ＞
「パウロは御霊に感じて、マケドニヤ、アカヤをとおって、エルサレムへ行く
決心をした、『わたしは、そこへ行ったのち、ぜひロ−マをも見なければ
ならない。』」 （使徒行伝19章21節）
１．先週の月曜日は「成人の日」でしたけれども、関東教区の行事として「青年新年会」が我孫子で行われました。この「青年新年会」のテーマはいつも「ヴィジョン」という事なんですね。
クラーク博士は「少年よ、大志を抱け」と言いましたが、本当は「Boys be ambitious in Christ！」なんですね。主キリストにあって大きな志を持ちなさい。 ヴィジョンというのもそういう事だと思います。
ヨエル書の2章28，29節にこうあります。聖霊が注がれる時、「老人たちは夢、若者たちは幻を見る」。 ですからヴィジョンって何か？と言うなら、それは「主から与えられる、聖霊によって与えられる幻、志、または未来像、目標！」
２．色んな人に話を聞いてみると、みんな自分の夢は結構もってるんですね。個人的な夢、野望は持ってるんだけれども、それはあくまでも自分の願い、どこまでも自分のための計画。皆、自分の幸せのためには大志を抱くんだなあと思いました。
皆さんはいかがでしょうか。年末ドリームジャンボ宝くじには、スゴイ行列が出来たそうです。今年、個人的なドリームは持ってるかも知れない。でも主にあるヴィジョンを持っているでしょうか？
３．久しぶりの使徒行伝、19章21節が今日の御言です。つまり第三回の伝道旅行も後半に入ろうとした時、パウロは聖霊様から、具体的な次のヴィジョンを頂いたのです！「パウロは
御霊に感じて…ローマをも見なければならない。」
パウロに与えられている、根本的な大きなヴィジョンというのは、13章47節にありますけども、「地の果てまでも救いをもたらすこと」です。一言で言えば世界宣教、異邦人伝道。そのヴィジョンを主から与えられていました。
世界に福音を伝えていくという大きなヴィジョンがあって、その中で具体的に「ローマへ」というヴィジョンが今回与えられた訳です。
パウロの勝手な思いではなく、「御霊に感じて」示された。そして、まず「エルサレムへ行く決心をした」。実はエルサレムで一度捕まってしまう事も分かっていたでしょう。でも決心した。そしてローマに行かねばならない。これが自分の旅のゴールになるかも知れない、人生の旅のゴール・終わりになるかも知れない、自分に与えられた分の伝道の使命は、そこが最後、殉教の地となる、そういった事も分かっていたかも知れません。とにかく、主からの具体的なヴィジョンを頂きました。
４．ヴィジョンが与えられるという事は、素晴らしい事です！なぜなら進むべき目標を与えられるという事ですから。目標が無ければ、ヴィジョンが無ければ、ただいたずらに時を費やしてしまう、フラフラ迷ってしまいます。
でも、ヴィジョンに向かって進む道は、簡単ではないのです。むしろ困難があります。パウロも「よし、まずエルサレムに行って、それからローマだっ」と思って、進もうとしたら早速、大騒動に会いました。（23〜34節）
ヴィジョンを与えられる、主にある良い志、良い目標を与えられる。その目標の実現に向かって進み出す。ところがなかなか、難しい訳です。そう簡単にそのヴィジョンは実現しない。無理なんじゃないかと、途中で諦めたくなったりする訳です。「せっかく、主から頂いた良いヴィジョンに向かっているのに、なんでこんなに困難があるんだ」と思う。けれども、主から与えられたヴィジョンなら、途中にどんな困難があっても、やがて最終的にはそれは実現していくでしょう！
５．ピリピ2章13節にはこういう御言があります。「あなたがたのうちに働きかけて、その願いを起させ、かつ実現に至らせるのは神であって、それは神のよしとされるところだからである。」
新改訳では、「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。」
イエス様は私たちの内に、良い願い、主にある志を起させて下さいます！ヴィジョンを与えて下さいます。皆さんの心の中に与えられるヴィジョンは何でしょうか？長期的な大きなヴィジョンもあれば、短期的な今年のヴィジョン・目標というのもあるでしょう。大きくても、小さくてもいい。心にヴィジョンを持たなければ、地上の人生は勿体なく過ぎてしまいます。主は必ず、一人一人に良き志、ヴィジョンを与えて下さいます！祈り求めましょう、「主よ、私にヴィジョンを与えて下さい」と。
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