2006年12月24日

ヨハネによる福音書　1章9〜13節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　光を心に宿す ＞

 「すべての人を照らす　まことの光があって、世にきた。」
「光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　1章9節、5節）


１．皆さん、クリスマスおめでとうございます！でも思わず、「クリスマス」という言葉の前に「本当の」とか「真の」って付けたくなります。　ていうのは、テレビでも町でもお店でも、「クリスマス」という言葉だけ、あるいはクリスマスの雰囲気だけが売り物にされているからです。でもね、クリスマスの主役が忘れられてるなー。クリスマスの主役は誰？イエス様ですね。クリスマスは天におられた神様の子供イエス様が、私たちの所に来られた事をお祝いする日ですね！


２．先生は改めて考えてみました。なんでイエス様は天におられたのに、私たちの地上に来て下さったんだろう、と。そう考えた時に、イエス様って本当にこのロウソクの炎に似てるなあと思いました。もうちょっと考えた。じゃあ天の父なる神様は何に似てるだろう、と。「そうだ、太陽に似てる」。

　　太陽っていうのは遠くにあるね。地球から１億5千万kmも離れています。そして大きさは、地球の130万倍。そしてとても眩しくて見てられないね。天の父なる神様もそんな感じがします。遠くにいて、大きくて、まぶしすぎて目で見えない。

　　けれども、イエス様はこのロウソクの炎に似てる。まぶしい遠くの太陽のような神様の所から、私たちの所に、すぐ近くに来て下さった。もし太陽がここにドーンと来たら、大変だね。一瞬で焼け死んじゃうね。本当はイエス様も太陽のような輝きと力をもっているんだけれども、太陽の子供のような、小さな小さな光となって私たちの所に来てくださった。本当は神の子なのに、小さい小さい赤ちゃんの姿になって私たちの所に来て下さったんですね。

　　太陽の光は見てられません。でも、ロウソクの光はこうして見る事ができますね。炎の光はとても綺麗ですね。そして、こうやってスグ近くに置くことが出来る。スグ近くで見ることが出来る。イエス様はこのロウソクの炎のように、遠い天の神様のもとから私たちのスグ近くに、隣りに来て下さったのです。それは何のためかと言うと、一人一人の人間の心を照らすためです。


３．“すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。”　ここに可愛いコップというかグラスがあります。皆だったら、ここに何を入れたいですか。　お菓子を入れるか。キラキラしたアクセサリーを入れるか。あるいは大人だったら、せっかくグラスなんだから、お酒を入れて飲むか。

　　これは実はこういうロウソクを入れて灯す器なんですね。譬えるなら、このコップは人間の心です。人間の心という器には、おいしいお菓子を入れても、美しい宝石を入れても、お酒を入れても、満たされません。人間の心というコップは、イエス様という光を入れるための器です！人間の心というコップは、イエス様という光を入れて初めて、明るく、また温かく、満たされるのです！
　　もしイエス様という光を入れなければ、ただの冷たいコップです。空っぽのコップです。


４．人間の心には光が必要です。　なぜなら、人間は心に光を持たなかったら、本当に暗いんです。実は光を持たない人間の心ぐらい真っ暗なものは無いと思います。ニュースで殺人事件の無い日があるでしょうか？親が子供を殺した。また子供が親を殺した。あるいは全く関係の無い、ホームレスのおばさんをお金が欲しくて殺した。実際に人を殺さなくても、人間の心は、光を持たなければ、本当に真っ暗、そこから出てくるものが暗い、汚い、あるいは恐ろしい、残酷な思いです。つまり「罪」です。

　　そしてまた、人間の心は暗いだけでなく、寂しいのです。孤独なのです。温かい愛の光が無ければ、生きていけないのです！


５．“すべての人を照らすまことの光があって、世にきた。”　イエス様が来て下さったのは、私たちの暗く、寒い心を照らすため、一人一人の心に宿るためです。神の子イエス様は、神様の大きな愛を私たちに届けるために、やって来られたのです！

　　イエス様はあなたを愛しています！あなたといつも一緒にいて、あなたのスグ近くで愛するために来られたのです！そしてイエス様はあなたの暗い罪をきよめるために来られたのです。光で照らされると、汚い事が分かります。でも、炎は燃やす。殺菌する。きよめる。

　　５節、「光はやみの中に輝いている。そして、やみはこれに勝たなかった。」　人間の心がどんなに闇のようであったとしても、闇は光に勝てない。イエス様という光を心に受け入れて、そしてそのイエス様の光を見つめ続けるならば、心を照らされて生きるなら、あなたの罪の闇がどんなに濃くても、イエス様によってゆるされない罪はない、イエス様によってきよめられない罪は無い！

　　また、あなたの孤独の闇がどんなに深くても、イエス様の愛があなたを心を暖めます！

　　このイエス様の光を心のコップの中に受け入れるならば！9〜12節、どうか、光と一緒に生きていく人生、心に光を宿して生きる生涯に入られますように。



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