2006年12月10日

イザヤ書　40章6〜11節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ＜　良きおとずれを伝える ＞

「よきおとずれをシオンに伝える者よ、高い山にのぼれ。よきおとずれを
　エルサレムに伝える者よ、強く声をあげよ、声をあげて恐れるな。ユダ
　のもろもろの町に言え、「あなたがたの神を見よ」と。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　40章9節）


１．クリスマスを待ち望むアドベントの第二週に入りました。この時期というのは、色んな面でやはり御言を届けるのに特に貴重な時期だと思います。天の御使いが羊飼い達に「きょうダビデの町に、あなたがたのために救い主がお生まれになった」と知らせたように、あるいは東の国の博士たちをイエス様の元に導いた星のように、２００６年の今も、救い主が来られたという知らせを、この時期、特に伝えるべきではないでしょうか。

　　6節ａ。主は言われます、「呼ばわれ」。人々に語りなさい。告げなさい、と。
　　6節b。ではいったい、なんと呼ばわればいいのか。6節c〜7節。

　　まず人々になんと語ればいいのか。人は草のようなものだと語りなさい。つまり、本当に人生というものは草のようにはかないものだと語りなさい、と。　草が一時きれいな花を咲かすように、人間も人生の中で一時、花のようにパッと華やかに栄える時があるかも知れない。全てが順調で成功して華やかな時。

　　本屋さんに行くなら、「人生、成功の秘訣」みたいな、そんな本ばっかり。「なんだ、成功って？」と思うんですが。人間みんなそんな事を追い求めているかも知れません。けれども、あっという間に花はしぼむ。「草は枯れ、花はしぼむ。たしかに人は草だ。」

　　今年１年が間もなく終わろうとしている。人々は今年もバタバタ忙しく過ごしてきたでしょう。１年、振り返った時、どうだったのか。もしかしたら、一時の花を咲かすために走り回ってきたのだろうか。


２．先週、ある方の告別式があって行ってきました。ご高齢ではあったのですが、本当に突然の事でした。その方の娘さんがいつものように夕方、そのお母さんに電話をかけた。いつも通り元気だった。電話の後、そのお母さんはいつものようにお風呂に入った。そのお風呂に入っている最中に、いつのまにか静かに亡くなっていたそうです。そのように、本当に人は、あっという間に突然、地上の人生が終わる時が来ます。まるで草のように。昼間、あんなに元気に咲いていた花も、夕べには枯れる。

　　しかしその召されたお母さん、幸いだったのは、求道中でした。手術のため入院しておられ、私と家内がお見舞いに行って祈った時にも、素直に一緒に祈られて、その手術が無事に成功したのもイエス様のお陰だと感謝しておられました。差し上げた信仰入門的な小さな本もよく読まれたそうです。退院してだいぶ動けるようになってきたので、本当はこれから教会に通おうと願っていた所でした。告別式は仏式でしたが、イエス様はこのお母さんを神の国に迎えて下さったであろうと信じています。

　　そのように、草は枯れ、花はしぼむように、人間の地上の人生もある時、急に幕を閉じます。
　　「しかし、われわれの神の言葉はとこしえに変わることはない。」

　　草や花のような私たち人間に、とこしえの神の言葉によって命を与えられたなら、どうなるでしょうか？ちょうどモーセが見た燃える柴のように、いつまでも燃え尽きない、柳のように弱そうな柴なのに、いつまでも燃えて輝き続ける「永遠の命」をもつ！

　　「わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。」（ヨハネ11章25節）


３．とするならば、やはりこのとこしえの神の言葉、クリスマスの福音「よきおとずれ」を人々に届けなければなりません！9節。　「高い山にのぼれ」というのは、高い場所から「おーい」って声をかけるみたいに、なるべく広く、一人でも多くの人にという意味でしょう。そして「強く声をあげよ」。「恐れるな。」言え「あなたがたの神を見よ」と。

　　ご覧下さい、またとてもいい「グッドタイムズ」が出来ました。表紙も。中身も。証しがまた素晴らしい。神様が人を救うために今も生きて働いておられるという、生きた証拠ですから。どうぞ、これを渡して下さい。


４．やがて、間もなくイエス様が再び来られます。一人の人生が草や花のようであるなら、人類の歴史もまた草や花のようなものです。いつまでも続くのではない、終わりが来ます。主が世を治められる。その時、一人一人に報いを与えられます。主のために働いたなら、その分に応じて豊かな報酬、ご褒美が与えられます。10節。

　　いいですか、必ず神様から聞かれます。どういう風に生きたのか。（特にクリスチャンは、クリスチャンになった後、どう生きたのか。人生というタラントをどう使ったかを。）

　　そして11節は、再臨されたイエス様によって迎えられた天国の様子、羊飼いイエス様と共にいる天国の様子のように感じます。11節。まさしく、とこしえの神の国！


５．クリスマスは「よきおとずれ」を告げる絶好のチャンスです。私たちに与えられているのは「今」という時間だけ。来年があるとも限りません。せっせと友人・知人に手紙を書いて下さい。「とこしえの神の言葉」を届けて下さい。9節。



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