2006年9月24日

使徒行伝　16章6〜10節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　聖霊の信号 ＞

「パウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝えるために、神がわたし
　たちをお招きになったのでと確信して、わたしたちは、ただちにマケドニア
　に渡って行くことにした。」　　（使徒行伝　16章28節）



１．神様は私たちに、この信号機のように様々なシグナルサインを出される事があると思います。ある時は赤信号のように、「今は止まりなさい」といわれる事があるでしょう。自分としては早く前に進んで行きたいと願うのに、具体的に道が閉ざされたり、病気になってしまったり。神様が「今は留まれ」というサインを出される事があります。

　　また時には黄色信号、「注意しなさい」。だいたい皆、黄色信号の時には一番急ぎますよね。でも、そうではなく、注意しなさい。止まれではないから、進んじゃいけない訳じゃないけれども、しかし危険も多い、誘惑も多い。だから、慌てないで、急がないで、よく考えなさい。そういう警告を神様がされる事もあるでしょう。

　　そして青信号の時もある。「進め」。今こそ、進みなさい。臆する事なく、信仰をもって一歩を踏み出しなさい。そういう進めのサインを神様が出される事もあるでしょう。

　　でも、信号っていうのは無視する事もしようと思えば出来ます。信号に従うかどうかは運転者の意志にかかっている。でも、信号を無視すると、やっぱり事故が起きるかも知れませんよね。やはり、「あっこれは神様からのサインかな」と心に示されたならば、それに素直に従う事が最善でしょう。


２．さて、ここまでの所を振り返りますと、パウロとバルナバの第一回伝道旅行が終わって、そして帰ってきてからエルサレム会議が開かれました。その後、パウロとバルナバは第二回目の伝道旅行に出発しようとするんですが、ここでパウロとバルナバさんは意見が対立して、別れ別れになっちゃうんですね。マルコさんを一緒に連れて行くべきか、行かないべきか。結局、バルナバさんはマルコを連れて一回目と似たような方向。パウロさんはシラスさんという人を連れて、前とは別の方向に行きました。

　　この時の神様からのサインは何信号だったんだろうと思うんですが、まあ黄色信号だったんじゃないかと思います。自分にも何か反省すべき所はないか、よく考えながら進みなさい、と言った所でしょうか。

　　さて、パウロさんとシラスさんは、シリヤ、キリキヤ、デルベ、ルステラというふうに進んでいきまして、更に西の方に伝道に行きたいと考えていました。パウロさん達だってデタラメにあっちこっち伝道しに行ってる訳ではないので、ある意味、順々に範囲を広げていこうと考えたでしょう。とすれば、今度は西の方に行くのは、まあ、なるほどという感じです。

　　私たちでもそうだと思うんです。あんまり無茶苦茶な人生の計画を立てる人はいないと思うんです。だいたい、妥当な線で、想定の範囲内で計画を立てるでしょう。普通は、それでいいと思うんです。ところが、神様の導きっていうのは、こちらの予想、計画、飛び越えてる事がしばしばあるんですね！


３．パウロさん達も、次は陸続きの西の方、小アジアの方に行こうと思った。ところが、6節。聖霊様が「そっちに行くな」と赤信号。

　　そうか、では北の方に行こうと思って、進んで行ったら、7節。止められるっていう　のは、あんまり気分の良いものではないですよね。どっちかって言うと面白くない。人生においても、神様から止められると、文句の一つも言いたくなるでしょう。「神様、なんで私の思う通りにさせて下さらないんですかっ」と。けれども、その時こそが神様に対する信頼と従順のテストですね！

　　何かの事で、私たちの思い通りに行かない。道が閉ざされる。祈りが答えられない、という時には、もっと違う、予想を超えた、神様のご計画があるという事です！！！


４．パウロさん達も「何でだろう、何でだろう」と考えながらも、聖霊の導きに従って留まりました。そんなある夜、一つの幻を見た、8、9節。ここでパウロさん達は納得がいきました。そういう事だったのか。マケドニヤに渡って行け、という事だったのか。

　　パウロさん達も流石にそこまで考えつかなかった。というのはマケドニヤっていうのは、小アジアを越えて、更に船に乗って、もっと西に渡って行った所ですから。けれども、パウロさん達はそうだと確信したら、ただちにマケドニヤに渡って行きました！まさに青信号が出た訳です。

　　私もそういう事の連続でした。自分が行きたいと願う道は、閉ざされ、閉ざされ。その時は「何でだー」と思うけれども、後になって、いつも思いがけない方向、「こっちに行きなさい」と導かれ、そしてそれは振り返って考えると、いつも最善の道でした。自分が考え、計画している事よりも、もっと良い道、素晴らしい事が備えられてる道なんですね！

　　ですから皆さん、神様の信号、聖霊様の導きをよーく聞いて、見て、素直に、ただちにそれに従う事です！それが間違えのない道です！


５．そして、「マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい」と。私たちの心にも、この声が聞こえて来ないでしょうか。「私たちのところに来て、私たちを助けて下さい」という声が、皆さんそれぞれの心に。それぞれ違う所から。言葉では「助けて」とは言わないかも知れない。けれども、助けを求めている！救いを求めている！その声を聞かないでしょうか。（10節）。



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