2006年8月13日

マルコによる福音書　9章14〜29節

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　子どもをイエス様のもとに ＞

「その子をわたしのところに連れてきなさい。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マルコによる福音書　9章19節）


１．今日は後で献児式を行います。献児式というのは文字通り、子どもを神様に献げるという意味ですが、子どもに限らず、私たちに与えられているものは、全て造り主なる天の神様から与えられているものです。自分の命にしろ、体にしろ（存在そのもの）、また生きていくのに必要な全てのものは、食べ物も、着る物も、健康、お金、太陽、空気、水、大地、全て神様から与えられているものです。私たちが、自分で造りだしたものや、生み出したものは何もない。そして、子どもも。全ては神様から与えられているもの、言い換えれば預かっているものと言ってもいいでしょう。
　　つまり、私たち自身の存在も含め、その所有者は実は私たちではなく、父なる神様です！

　　ですからクリスチャンはその事を分かっているので、献金にしてもそうですが、色々なものを献げます。また自分自身を神様に献げようと努めます。それは、「本来の所有者は神様あなたです、これはあなたのものです」という事を行動で表す訳です。

　　ですから、子どもというものも、決して親の所有物ではなく、また本人のものでもなく、その命を造られた神様のものです。ですから子どもは親の思い通りに育てていいのではないし、また本人が好き勝手な人生を歩んでいいのでもない。神様がその子に持っておられる御心、ご計画がなされますようにと、お献げする事が非常に大切です。


２．さて、今日の箇所では一人の子供がてんかんで苦しんでいました。てんかんというのは発作的にけいれんや意識を失ったりする病気ですが、原因が分かっているものと原因が分からないものがあるそうです。この世には私たちの理解や経験や常識を超えた事がいくらでもあります。ここではこの息子は悪霊に取り付かれていて、てんかんの症状が出ていました。（14〜18節）

　　人間の力というのは限界があります。この世には自分の力でどうしようも出来ない事、勿論出来る限りのことは全てやってみる訳ですけれども、それでもどうにもならない事があります。それが人間の限界です。人間は神ではない。人間は万能でも全能でもない。

　　時に神様は、私たちの限界を知らせ、人間の弱さを知らせるために、あえて壁にぶち当たらせる事があります。よくあります。その時に、へりくだって頼るべきお方、祈るべきお方を知っている事は何よりも素晴らしい事です！

３．親というのは、子どものためには出来る限りのことをしてやりたいと思っています。けれども、親が子どもにしてやれる事には限界があるし、親の能力を超えた事、親である自分では、悲しいかな、届き得ないところがある。ただオロオロするしかない、という事があります。

　　先週、Mさんがお証しされていましたが、お嬢さんがまだ小さかった頃、ある晩、ある事が恐ろしくて不安で、ベッドの中でガタガタ震えていたそうです。Mさんも本当に驚いたそうです。体の病気であれば何かしら対処の仕方もあるかも知れない。しかし、心の中のこと。けれども、Mさんは大きな声で祈ったそうです、「イエス・キリストの御名によって、この恐れよ、出て行けっ」と。そう祈った次の瞬間、コテンッ、グッスリ朝まで眠ったそうです。

　　こういう事は子どもにはよくあります。悪魔は子どもをよく狙うのか、恐れさせたり、不安にさせます。うちの子もそうです。時々、夜に「恐いよう恐いようっ」と震えるほどに恐れる事があります。何を恐れてるのか、よく言葉で説明できない。けれども、やはり同じようにお祈りをしてあげたり、賛美歌を歌ってあげると、しだいに平安になってきて、「パパ、お祈りしてくれてありがとう」と言って、よく眠れるのです。


４．19節「その子をわたしの所に連れてきなさい」。〜「幼い時から」〜29節。

　　悪霊は見事、出て行き、子供は癒されました。　心の問題、更には魂の問題、霊の問題というのは、これは神の子であるイエス様でないとどうしようも出来ない！とするなら、その子をイエス様のところに連れて行く事です！祈ることです！それには親の信仰が大切です！親が子どもをイエス様にお願いすること、親が信じること！親が信じてなければ祈れません！

　　子どもはスグに大きくなります。親の手の中にいる期間というのは本当に短い。親の言うことを聞いたり、親に何でも話してくれるのは小学生ぐらいまで。中学生にもなれば、だんだん何を考えてるのかも分かんなくなってきたり、色んな意味で手が届かなくなってくるでしょう。じゃあ、もうしっかりしてるのか、大丈夫なのかといえば全然大丈夫じゃない訳で、色んな問題にぶち当たる。そんな時、子どもがイエス様に祈ることを知っており、誰に離せなくてもイエス様に話すことを知っており、誰も頼れない時でもイエス様に頼ることを知っており、祈りは聞かれるということを経験で知っているならば、こんなに安心なことはないでしょう！イエス様がいつも子どもと一緒にいて下さる安心！

５．「その子をわたしの所に連れてきなさい」。子どもはそもそもイエス様のものです。全ての子どもはイエス様のところが、その本来いるべきところです。子どもはイエス様の元におり、イエス様と共におる時に、この悪しき世にあっても、平安に、守られて生きていくことが出来るのです！



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