2006年5月21日
ヨハネの第一の手紙 2章18～29節
＜ 惑わされないように ＞
「世に勝つ者はだれか。イエスを神の子と信じる者ではないか。」
（ヨハネの第一の手紙 5章5節）
１．今はまさに惑わしの時代、人を惑わし、騙す時代です。 偽物がいっぱいあって、しかもその偽物がよく出来ていて本物にすごく似てるので、偽物と本物を見分けるのがますます難しくなってきてると思います。パッと見、よく分からない。でも、よーく見るとちゃんと違いが分かります。
「なんでも鑑定団」なんていう番組もありますが、二束三文の偽物に大金をはたいて大損する人もいるようです。まあお金を損するぐらいなら、まだいいかも知れませんが、もし自分の人生を、あるいは命を、魂をだまし取られる事になったら、それは取り返しのつかない大変な事ではないでしょうか。
２．マタイの福音書24章で、弟子たちがイエス様に「この世の終わりの前兆としてはどんな事がありますか」と質問した時に、イエス様がまずおっしゃったのが「人に惑わされないように気をつけなさい」。にせキリストや、にせ預言者たちが出てきて、クリスチャンさえ惑わそうとします。
で、今日の箇所ですが、Ⅰヨハネ2章18節。「反キリスト」というのは文字通り、イエス様に反対する者、あるいは否定する者です。否定すると言ったって、口先は反対してないように言います。「イエス様は素晴らしい人だ。人間の中で一番素晴らしい」と。でも、「神ではない」と言ったりします。
３．先週、教会に「エホバの証人」の人が来ました。キリスト教の3大異端は、「エホバの証人」と「統一協会」と「モルモン教」。他にも新しい異端が色々出来てると思いますが、簡単に言えばキリスト教の偽物です。
でも言っておきますが、あんまり聖書を読んでないクリスチャンの人は（求道中の人は勿論の事）、異端の人と話をしようと思わないで下さい。惑わされますから。武器をろくに持ってないのに、戦いは出来ません。聖書をあまり読んでなかったり、祈ってないクリスチャンは戦えません。御言の剣や、祈りという飛び道具を使いこなせなかったら悪魔とは戦えません。エペソ6章にあるように「神の武具」を身につけて下さい。まず「救いのかぶと」とか「信仰のたて」とか、自分の信仰を守る防具をしっかり身につける事です。自分の信仰がグラグラしてたら戦うどころじゃありませんから。だからそういう人は、異端が来たら「私はイエス様を信じてますから結構です」と言って断って下さい。テトスの手紙に「異端者は、一、二度、訓戒を加えた上で退けなさい。」とあります。
４．「エホバの証人」を最初に始めたチャールズ・Ｔ・ラッセルという人は、元々普通の教会のクリスチャンホームの子どもだったんですが、そこから出て行って独自の聖書研究会を作ったのが始まり（1870年）。2章19～22節。
結局は異端というものは何が違うのか。偽物と本物とどこが違うのか、そのポイントは22節。大きく分けると、三つの点のどれかを否定してきます。
一つは「イエスは神ではない」と言ってくる。神のような存在だとか、神に一番近いとか、微妙な事を言うけれども、神ではない。天使の頭だとか、預言者の一人だとか。
二つ目は、逆に「イエスは人ではない」と。神だけれども、人にはならなかった。聖い神が汚れた人間になどなる筈がない、とか言って。
三つ目は、「イエスは救い主ではない」と。イエスは立派だったけど、失敗した。イエスの十字架は不完全だとか、不十分だ。あれだけでは足りない。あれを信じるだけでは足りない。その足りない部分を私は補うために来ました、なんていう変な偽キリストが出たり。
そういう風に「イエスは神ではない」「イエスは人間ではない」「イエスは救い主ではない」と、この三つのどれかを言ってくる、つまりイエス様を否定するのが異端、偽物です！！
（四つ目は、66巻の聖書を否定したり、余計なものを加えたり、省いたりします。）
でも逆に言うと、この三つを信じて告白するのが、本物とキリスト教だと言う事です！つまり、
「イエス様こそ、真の神様、神の御子です。そして、私たちと同じ人間にもなって下さった。そして私たちを罪の滅びから救うために、身代わりに十字架に死んで、よみがえられた、ただ一人の救い主です！」と、信じているのが本物です！！！
この信仰が一人一人しっかりしてれば、守りは大丈夫です！自分の信仰は守られる！
23（イエス様を否定するから、天のお父様って祈れないんです）～27、28節。
「キリストのうちにとどまっていなさい。」それはイエス様だけが、道であり、真理であり、命だからです！このイエス様をちょっとでも否定したら、救いが無い！平安が無い！神様の子どもとされてるという、天国に入れるという確信を失うのです！
５．最後に皆さん、今は惑わしの時代ですから、悪魔はテレビでも映画でも何でも使って惑わしてきます。また映像で見せられると、何でも本当のような気がしちゃう。これからますますテレビや映画を使って、悪魔はイエス様を否定しようとしてくるでしょう。いちいち信じないで下さい。4章1～3節。人の言葉やメディアの言葉を丸まる信じないで下さいっ。
丸まる信じていいのは神の言葉、６６巻の聖書だけです！！！（5章5節）。
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