2006年4月30日

使徒行伝　7章54〜60節

　　　　　　　　　　　　　　　     　　  　 ＜ イエス様のように ＞

「彼は聖霊に満たされて、天を見つめていると、神の栄光が現れ、
　イエスが神に右に立っておられるのが見えた。」（使徒行伝　7章55節）


１．先週は６章の所で、この初代教会で最初の役員というか信徒のリーダーが7人選ばれた、という場面でした。（6章：3〜7節）。

　　で、今日はその７人の中でも特にステパノさんについて見る訳ですが、今日のテーマは「聖霊に満たされた人」という事です。よく使徒行伝には「聖霊に満ちて」というような言葉が出てきますが、じゃあ「聖霊に満たされてる人」ってどういう人なのでしょうか。このステパノという人は「聖霊に満たされている人」の具体的な見本と言えるでしょう。

　　8〜10節。「恵みと力に満ちて」。神様から注がれる祝福と力に溢れていた。まるで、ガソリン満タンで、オイルも新しく満たされた車のように、ブロロロローンという感じ。神様の恵みと力に満たされ、内側が熱く燃えている。癒しや奇跡の力にさえ溢れていた。
　　また10節、「彼は知恵と御霊とで語っていた」とあります、言葉にも力があった。


２．ステパノさんは信徒です。いちクリスチャン。ペテロさんのような使徒じゃないし、牧師でもない。皆さんは、聖霊に満たされるべきなのは牧師先生だけとか、御言を語るのは牧師だけ、伝道するのも牧師だけと思ってるかも知れませんが、そんな事ないんですね。

　　8章ではピリポさんも、個人伝道をして人を救いに導いています。

　　神様は使徒や牧師だけを用いるのではありません。それだけでは、とても間に合わない。その人が御霊に満ちて、また小さな奉仕にも忠実であるならば、人を救いに導くような、更に尊い奉仕に用いたいと願っておられます！私は皆さん一人一人がもっともっと用いられたらいいなあと願っています。


３．ステパノさんは、主を証しする人としてどんどん用いられました。でも、そういう恵まれている人を悪魔は迫害してきます。悪魔は恵まれている人を嫌って、目の敵にする。人間もそうじゃないでしょうか。幸せそうな人を見ると妬ましく思う訳です。

　　さて、ステパノも言いがかりを付けられています。6章11〜14節。つまり「ステパノは神様とモーセに逆らっているっ、律法に逆らっているっ」と。ステパノが神様に逆らってる筈がない訳で、むしろ神様に逆らってるのは彼らです。でも、ステパノの素晴らしい所は、ガーッと言われてる時の姿、表情。15節！

　　どんなに人々から、ガーッと言われても、心はイエス様の方を向いていて、イエス様の光を反射させて、輝いている！本当に聖霊に満たされてるっていうのは、そういう事なんでしょう。言い換えれば、イエス様のような顔だったとも言えるでしょう。


４．さて、7章にステパノのメッセージが長く記されています。要約しますと、神様は昔からあなたがたのために、色んな神の器を立てて来られた。まずアブラハム、そしてエジプトで総理大臣になったヨセフ、そしてモーセ。そのように神様はあなたがたのために、神の器を遣わして御言を伝えておられるのに、あなたがたは先祖代々、いつも神様に逆らってきた。神様と、神様が立てた器と、その伝えられた御言に逆らってきた、と。

　　51〜53節。つまり、彼らはステパノが神様とモーセに逆らっていると言いがかりをつけているけれども、神様に逆らい、また聖霊に逆らっているのは、あなたがたである、と罪を指摘している訳です！

　　「聖霊に満たされている」の反対は「聖霊に逆らっている」です。皆さんはどっちでしょうか？神様は今でも、聖霊様を通して私達の心に語りかけられます。御言を通して。
　　その聖霊の語りかけに従うのか、逆らうのか。どっちかしかありません。どっちですか。


５．彼らは神様が遣わしたモーセに逆らい、そして何より神のみ子イエス様を拒絶した！そして今また、ステパノを殺そうとしていました。罪を指摘された時、人の反応は二つです。悔い改めるか、逆切れして怒るか。54〜60節。

　　ステパノは人々から石で撃ち殺され、最初の殉教者となりました。このステパノの姿、そしてこの口から出た言葉、十字架にかかって死なれたイエス様に似ていますよね！

　　イエス様は十字架の上で、「父よ、彼らをおゆるしください」と言われ、自分を殺す者たちのためにとりなして祈られました。そして「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」と言われました。

　　口先だけでマネできません。本当にステパノの心はイエス様に似てた訳です！

　　「聖霊に満たされる」っていうのは、一言で言えば「イエス様に似たものになる」という事です！！！

　　その心が、思いが、霊が、本当にイエス様によく良く似たものになるという事です。
　　どうでしょうか、私たちはイエス様にどれくらい似てるんでしょうか。

　　じゃあ、どうやったらイエス様に似るんだろうか？！それは、イエス様の事をいつも見つめていると、イエス様に似てくるのです！（55節）。



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