2006年4月16礼拝

2006年4月16日

マタイによる福音書　28章16～20節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 共にいるために ＞

「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。」
　（マタイによる福音書　28章20節）

１．イースターおめでとうございます！
　　今日はマタイによる福音書ですが、マタイの最初とマタイの最後に、よく似た内容の御言が書かれています。マタイ1章23節にこう書いてあります、
　　“「見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう」。これは、「神われらと共にいます」という意味である。”
　　そして、マタイの最後、28章20節に、“「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。”

　　だから、イエス様は地上に来られたクリスマスの時も、復活されたイースターの時も、「わたしはあなたがたと一緒にいるよ」って言って下さってるんですね！

２．人間っていうのは皆、すごい淋しがりだと思うんです。子どもでも大人でも。人間、皆が淋しがり。言い換えると「誰も一人では生きていけない」という事です。

　　実は人間だけじゃなくて、動物もスゴイ淋しがり。例えば家で飼われているペットとかでも、ご主人である人間が何日も旅行でいなかったりすると、ウサギなら毛が抜けてハゲたり、鳥でも羽が抜けたり、元気が無くなったりします。

　　人間のご主人様は誰でしょうか？そう、真の神様です！人間も、ご主人である神様がいないと、また神様の事を信じていないと、とっても心の奥が淋しいんですね！

３．でも、イエス様がクリスマスに来られた時、「神、われらと共にいます」って天使が伝えてくれました。まるで神様が「もう淋しがらなくていいよ。もう恐れなくていいよ。このイエスを信じたら、もう一人じゃないよ」って言って下さっているようです。

　　やがて、イエス様の後に従っていくお弟子さんが出来ました。きっとお弟子さん達も、スゴク淋しがりの人達だったかも知れません（取税人マタイさんも特に）。だからイエス様に出会って、「わたしに従ってきなさい」と言われた時、スゴク嬉しかったかも知れません。

　　「なんか、この方からスゴイ愛を感じる。私の事をスゴイ愛の満ちたまなざしで見てくれている。まるで神様の愛みたいだ。この方の話を聞いていると、なんか心が幸せになってくる。よし、このイエス様について行こう！このイエス様についていけば、もう私は一人ぼっちじゃない。この方の愛のそばにいよう！」　そう思った事でしょう。

４．ところが、そのイエス様が十字架につけられて死んでしまったっ。弟子たちや女性たちは本当に絶望しました。「ああイエス様っ。いなくなってしまった。死んでしまった。一緒にいて下さるんじゃないんですかっ。私たちをまた一人ぼっちにするんですかっ」そんな風に、本当にがっかりしました。「神われらと共にいます」って言われてたのに、神様に捨てられた、と思ったかも知れません。

　　私は子供の頃、よく親に捨てられる夢を見ました。それは、一人ぼっちになったらどうしようという恐れ、不安からでした。また、あんまり親に怒られると、ボクは悪い子だから、そのうち捨てられちゃうんじゃないかと思いました。「橋の下に捨ててくるよっ」とか言われると、子供は真に受けますから。

　　この時の弟子たちもそう思ったかも知れません。全ての人間も、自分は悪い者だから、神に見捨てられてるんじゃないか、一人ぼっちにされるんじゃないかという恐れ、不安を潜在的にもっているのではないでしょうか。

５．ところが、死んで三日目、イエス様はよみがえられました！そして寂しさと不安で震えている弟子たちに姿を現して下さいました。「平安あれ。恐れることはない」と。

　　そして、「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。」
　　と約束して下さいました！

　　「安心しなさい。もう恐れる必要は無い。わたしはあなたがたから居なくなる事はない。

　　あなた方を見捨てたり、嫌いになったり、離れていく事はない。あなたがたの罪の罰は、わたしが全部受けてきたから、支払ってきたから、　もうこれからは、ずっと一緒にいる。たとえわたしの姿は目に見えなくても、わたしを信じるあなたと共にいるのだ。あなたは一人ぼっちになる事は決してない」、そんな思いがこの御言に込められていと思います。

　　イエス様がこの世に来て下さったのも、あなたの罪の罰を受けて十字架の上で死なれ、よみがえられたのも、全て、あなたとずっと共にいて下さるためなのです！

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