2006年4月2日

ヨハネによる福音書　13章1〜5節

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＜ みんなの足を洗うイエス様 ＞

「敵を愛し、迫害する者のために祈れ。」
　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　5章44節）


１．ハイ、４月になりました。この４月から幼稚園に入る子もいるし、小学校の学年が上がったり、中学校に入る子もいますね。新しいお友達がたくさん出来ると思うんです。

　　で、クラスの皆と仲良くなれればいいんだけど、でもね、きっとクラスの中で一人か二人か三人か、「この子ヤダな。なんかイジワルな子だな」っていう子もいると思うんです。スネオかジャイアンみたいな子が。そういう子がいる時、どうしたらいいんだろうね。

　　そこで今日のイエス様のお話を見てみましょう。今日は、イエス様がお弟子さんたちの足を洗われた場面です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇 】

   （お弟子さん達の中で、ユダという人はイエス様を裏切ろうとしていました。）

　　悪魔　「（心に語りかける…）オイ、ユダ。お前、お金が好きなんだろ。」

　　ユダ　「そ、そりゃあ好きだよ。まあ、ハッキリ言って大好きだね。」

　　悪魔　「それじゃあ、お前の先生のイエスとお金と、どっちの方が好きなんだ。」

　　ユダ　「えっ、そ、それは・・・」

　　悪魔　「ほら、お金。欲しいんだろ。もし、イエスを裏切るなら、幾らでもやるよ。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（からみつく）

　　（イエス様は、ユダがそのように悪魔に心を奪われて、自分を裏切る事も知っていました。）

　　イエス「さあ、わたしの愛する弟子たちよ。お前たちの足を洗ってあげよう。」

　　ヨハネ「ええ？足を洗うなんて、奴隷のする仕事なのにっ。ボクたちの汚れた足を
　　　　　　　イエス様に洗ってもらうなんて、とんでもないっ。」

　　ペテロ「イエス様、私の汚れた足を洗うなんて、そんなこと決してなさらないで下さい。」

　　イエス「もし、わたしが洗わなければ、あなたとわたしは何の関係も無くなるのですよ。」

　　ペテロ「えっ…それはイヤだ。じゃ、じゃあ、手も頭も洗ってくださいっ。」

　　イエス「いや、足を洗えば充分だ。あなたがたは既に全身がきれいなのだから。しかし、
　　　　　　　皆がきれいなのではない。・・・さあ、次はユダ、お前の番だ」

　　ユダ　「あ、いえ、あの、私はいいです…けっこうです…」

　　イエス「いや、お前の足も洗おう。全員の足を洗うのだ。」


２．そうやってイエス様は弟子たちの足を洗われました。これはイエス様の愛の表現でした。お母さんっていうのは、赤ちゃんの汚いおムツを取り替えて、汚いおしりをきれいに拭くでしょ。それはお母さんが赤ちゃんを愛してるからですね。イエス様も弟子たちを愛してました。全員。ユダのことも愛してました。心が悪魔に誘惑されて、自分を裏切ろうとしているユダの事も愛し通して、足を洗われました。（1節）。そしてイエス様はこう言われました、「わたしがした通りに、あなたがたもしなさい」。


３．これからの皆のクラスにも、また大人であれば会社の職場とかにも、必ず、ヤダなって思う人がいると思います。その人をスグ好きになる事は出来ないと思います。スグ仲良くも出来ないかも知れない。でも、その人のために祈ってあげる事は出来ると思います！イエス様はこうも言われました、「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」（マタイ5章44節）。
　　これは自分にイジワルしてくる人に、祝福を祈ってあげなさい、という事です！

　　人のイジワルする子っていうのは、心が寂しい子なのかも知れません。だから、こんな風に祈ってみて下さい。「神様、あの子があんなにイジワルするのは、もしかしたら喜びや幸せや平安が無いからかも知れません。どうか、イエス様の温かい愛を知る事ができますように」。あなたが「ヤダな」と思う、その子の事もイエス様は愛しておられるんです！



　　　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る