2006年3月5日

ルカによる福音書　18章9〜14節

　　　　　　　　　   　　　   　　　　　　 　　 ＜ 義とされる人 ＞

「おおよそ、自分を高くする者は低くされ、
　　　自分を低くする者は高くされるであろう。」（ルカによる福音書　18章14節）


１．今日のところはイエス様がたとえ話をされたところです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　ふたりの人が、それぞれお祈りをするために神殿に行きました。
　　一人はパリサイ人と言って、聖書の律法を守るのにスゴイ熱心な人。
　　もう一人は取税人。皆から税金を集める仕事なんだけども、多くの人はズルをして余計に多くお金を取って、自分のものにしていました。

パリサイ：「さあて、大勢、人が来てるかなあ。あ、あの真ん中へんに行って祈ろうかな。
　　　　　　　皆によく見えるように。アレ、あいつ取税人じゃないか。神殿はあんな罪人の来る
　　　　　　　ところじゃないのに。　まあいいや。」　「えーコホン…」
　　　　　　「天にまします偉大なる神よっ。私は他の人達のような欲張りな者ではありません。
　　　　　　　ウソをついた事もありません。一度も悪い事をした事はありません。それに私は
　　　　　　　一週間に二回も断食していますし、献金もバッチリ献げています。
　　　　　　　（後ろを振り向く）あの取税人のような罪人ではない事を感謝しますっ」

　　そういうお祈りをしました。一方、取税人はどんなお祈りをしたでしょう…

取税人　：（後の方で胸を打ち、下を向き）「神様、罪人の私をどうかおゆるし下さい…」

イエス様：「あなたがたに言っておく。神様に義しい者だと認められたのは、パリサイ人ではなく、
　　　　　　　この取税人の方だ。おおよそ、自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は
　　　　　　　高くされるであろう。」

２．人間っていうのは、いっつも神様の事よりも、人を気にするんだね。罪でもそう。この黒いロープのように「私の罪はこんなに少ない（短いぞ）。あの人なんか、あんなに罪人だ（長い）。あの人に比べたら、私は本当に正しい人間だ」と。

　　でも、おかしいね。自分の罪を考える時に、人と比べたってしょうがないね。　自分の罪っていうのは、神様の前に考えないといけません。神様と一対一の関係で。

　　神様の前には、一人一人、みんな罪があるんです。人と比べるんでなく、神様の前に「私は罪人ですっ。私の罪を赦して下さいっ」て、認めて、悔い改める事が大事なんです。

　　こういう話をすると「私は決してパリサイ人みたいじゃないぞ」って思うでしょ？でもね、クリスチャンはこうなりやすいんですよ。特にクリスチャンホームで育つと、下手するとこうなりやすい。私もそうです。

　　「神様、私は他の人に比べて、いい子で真面目に育ってきました。お父さんもお母さんもクリスチャンで小さい時からずっと教会に行っています。お祈りも上手に出来るし、御言もいっぱい覚えてるし。教会の皆もいい子、いい子って言ってくれるんです。　どうです、神様、私っていい子でしょ？」　ねーそんな感じで、なかなか自分の罪が分からない。

　　「ところで神様、こないだ誰々ちゃんが、こんな悪い事してたんですよ。誰々ちゃんて、本当に悪い子ですよね。」　なんて人を裁きやすい子に、下手するとなってしまいます。


３．最後に、このボールをイエス様の罪の赦し、救いの恵としましょう。これをこの筒に入れると、ボールは低い方に転がって行きます。天から降ってくる雨水もそうです。低い方に流れていく。神様の恵み、イエス様の救いも、もし「私は正しい」と高ぶっているなら注がれない。でも神様の前にへりくだって、心を低くする時に注がれるのです！


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