2006年2月26日

使徒行伝　3章11〜16節

　　　　　　　　　   　　　   　　　　　 　 ＜ 　イエスの御名 ＞

「この人による以外に救いはない。わたしたちを救いうる名は、これを別に
　しては、天下のだれにも与えられていないからである。」（使徒行伝　4章12節）


１．「使徒行伝」というのは、言い換えれば「使徒の働き・弟子の働き」という意味ですが、前にも言いましたが、弟子の働きなんだけれども、実は実際に本当に働いておられるのは、イエス様ご自身なんですね。そこに目を留める事が、使徒行伝のポイントです！

　　今日の箇所でも、ある足の不自由な人を弟子が癒した事が記されていますが、今までは イエス様がご自身が見える姿でそこにおられて癒しをなさったりしてましたから、当然、「あ、イエス様が癒された。イエス様にその力があるんだ。イエス様が救い主なんだ」という事がよく分かった訳です。ところが、使徒行伝では弟子たちが癒しをしたりする。
　　でも、さっき言ったとおり、弟子たちの力ではない。イエス様がなさっておられる事です。ところがイエス様は目に見えない。弟子たちと共にいるけれども、目に見えないもんですから、ともすれば、弟子たちの方に目が行ってしまう。


２．その場面を見ましょう。3章1〜8節。　ただ「歩け」と言ったのではなく、「イエス・キリストの名によって歩け」と言い、その言葉を聞いた側も、ただ「歩け」と言われたから歩いたのではなく、「イエス・キリストの名によって歩け」と言われて、それに応答して歩いた訳です。そしたら歩けた。つまり、弟子とその人との間にイエス様がおられます。間にイエス様がいる関係です！

　　11〜12節。どうしたって人を見ます。良い事がなされれば「この人がスゴイんだろうか？この人に力があるんだろうか」と思い、逆に良い事がなされなければ「この人に力が無いからだろうか？」と思う。良くも悪しくも人を見る。

　　12〜16節。「この人を癒したのはイエス様です！私たちはただの証し人です。イエス様の御名を伝えるだけ。イエス様を信じて下さい！ 目に見えないイエス様を、いつも心で見て下さい！」。

　　クリスチャンの方に聞きましょう。あなたは誰によって救われたんですか？　あなたは誰を礼拝してるんですか？あなたは誰を見てるんですか？あなたの心に語りかけてるのは誰ですか？誰の言葉を聞いてるんですか？あなたは誰に従うんですか？あなたにとって一番大事なのは誰との関係ですか？イエス様との関係じゃないですか？！


３．この後、ペテロたちは悪い祭司に捕まってしまいます。この時も、「イエス様の御名こそ、救いの御名である」と証ししています！　4章5〜12節。

　　イエスの御名っていうのは、パスワードみたいなものです。インターネットでもどこか特別な所に入ろうとするには、パスワードがいります。私たちのために十字架にかかって救いの道を開いて下さったイエス様の名前が、私たちの罪がゆるされるためのパスワード、私たちが救われるためのパスワード、私たちの祈りが天に届くパスワード、私たちが天国に入れるための唯一のパスワードなのです！

　　だから私たちは、いつもイエス様の御名を刻みましょう！また、悪魔はイエス様の名前を伝えるのを妨害してきます。4章17〜20節。悪魔もそれくらい恐れているのです。

　　ただ口先だけイエスの御名って言っててもダメです。おまじないじゃないんだから。口先で言ってたって悪魔は全然恐れない。信仰をもって、信じてイエスの御名を言わなけりゃ意味がない！


４．時々来られる韓国の姉妹が「イエス様の御名、イエス様の御名」って、よくおっしゃいます。やっぱりあれくらい言った方がいいのかも知れないと最近思います。なぜならそれくらい、ともすれば教会なのにイエス様を忘れている！キリスト教会なのに、十字架を掲げているのに、イエス様を見ない！クリスチャンなのにイエス様を見ていない！もし教会から、イエス様を取ったら、何が残るでしょうか？　ただの人の集まり　です。

　　終わりの時代は、教会がふるいにかけられる時代かも知れません。本物の教会、本当にイエス様の御名が崇められている教会だけが残されるのかも知れません。ヨハネの黙示録を見るならば、７つの教会がイエス様から問われています。


５．4章11節。「かしら石」まさにイエス様は「教会のかしら」です！　12節。どうか、目には見えないけれども、今もここにおられるイエス様を、教会の皆で見つめましょう！教会のかしらであるイエス様の御名を、共に崇めましょう！その時、教会は本当の教会となるでしょう！



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