2006年1月22日

マルコによる福音書　13章1〜8節

　　　　　　　　　   　　　    　　 ＜ 見せかけのもの　と　本もの ＞

「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　（マルコによる福音書　13章31節）


１．今の時代というのは「見せかけのもの」あるいは「偽物」が多いなあと感じます。見た目は非常に立派に見えるけれども、実際の中身は非常にもろかったり、価値の無い砂の城という訳です。しかし私たちは見せかけの立派さばかりに目と心が奪われてしまって、中々その本質が見抜けません。けれども、今はまさに人を欺く時代です。このマルコ13章の中に「気をつけなさい」というイエス様の言葉が4回も出てきます。　なぜでしょう。この世は偽りが多いからです。私たちは、偽りのものに気をつけねばならないと同時に、本もの、真実のものを見極めなければなりません！


２．さて、1章1〜2節。この神殿は人々が見とれる程、見た目が立派でした。　バベルの塔以来、人間は大きな建物を作りたがりますが、この神殿に限らず、世界中のあらゆる建物が崩れる日が来る訳です！

　　続いて3〜8節。「人に惑わされないように。」人間は本当に騙されやすいし、惑わされやすい。そして、これからイエス様の偽物がいっぱい出てくるというのです。

　　「私こそ救世主である」と言って。21〜23節。奇跡さえ行う。でも本もののイエス様が来る時には、明らかに誰の目にも本ものだと分かる姿で来られる事が書いてあります。24〜27節。確かに本ものと偽ものというのは、一見似ているようですが、よーく見るならば、よーく聞くならば、そしてよーく考えるならば、分かると思うんですね。


３．とにかく、世界中の建物が崩れるどころか、天地宇宙が揺り動かされ、崩れ去る時が来る。聖書には「天地は滅びる」とハッキリ書かれています。

　　28〜37節。「天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。」

　　この世の何もかもが壊れ、崩れ去る時、一体何が残るのでしょうか？

　　いえ、天地が滅びるまでもなく、私たちの体はいつ病気になったり、事故にあって死ぬかも知れない。あるいは、自ら命を絶ちたくなるような出来事が起きて来るかも知れない。

　　財産も、生活も、名誉も、プライドも、崩れ去るような、また家族も失うような事が人生に起きてくるかも知れない。今まで自分が当てにしていたものが急に取り去られたり、自分にとっては天地がひっくり返った程に感じる出来事が起きてくるかも知れない。そうなった時に、何が滅びないで残るのか？


４．「言葉」。今、情報化社会の中で、たくさんの言葉や情報が飛び交い、踊らされ、振り回されています。本も色んな本があり、色んな人が色んな事を言う。人間の言葉はたくさんあるけれども、天地が滅びても残る言葉ってあるんだろうか？永遠に価値ある人間の言葉ってあるんだろうか？人を救う人間の言葉ってあるんだろうか？人間の言葉に力はあるんだろうか？


　　でも、神の言葉には力がある！はじめに神様は言葉で今の天地を造られました。神様が「天地を滅ぼす」と言えば、天地は滅びます。神様が「新しい天と地を造る」と言われれば、新しい天と地が造られるのです。黙示録21章1〜8節、「わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。…見よ、わたしはすべてのものを新たにする」。たとい天地は滅びても、神様の言葉・イエス様の言葉は滅びない。だって、天地を造るも滅ぼすも、神様の言葉による訳ですから！私たちは、今立っているこの大地が無くなったらどうしようと思います。でも、この大地より確かな足場、土台は「神の言葉」なのです！！！



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