2006年1月8日

ルカによる福音書　10章38〜42節

　　　　　　　　　   　　　　　　　　　　　　＜ マルタとマリヤ ＞

「この女にマリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、
　御言に聞き入っていた。」
　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　10章39節）


１．２００６年になって、一週間が経ちました。お正月休みも終って、子供たちも今週からまた学校や幼稚園が始まりますねー。どんな気分でしょうね。

　　先生も先週はお父さん、お母さんの家に行って、ゆっくりしました。でね、休みが終わって「さあ今日からいつも通り、教会のお仕事をするぞ」と思った時、「さあ何からしよう？日曜日の準備もある。月曜日は教区の青年新年会の準備もある。教会総会もある。年賀状のお返事も書かないといけない。アレもコレもある…」と思ったら、「あーどうしよ うっ。何からしようっ」と、急に心がザワザワっと忙しくなってきてね、平安が無くなってきたんですね。その時に「そうだ、やっぱりまずゆっくりお祈りしよう」と思って、一年の最初から慌ててバタバタ仕事を始めるよりも、まずお祈りから始める事にしました。

　　その時に、今日のマルタさんとマリヤさんのお話をもう一度思い出しました。


２．新約聖書の時代にマルタさんとマリヤさんという姉妹がいました…（人形劇）

　　（マルタ）　「マリヤ、今日はイエス様とお弟子さん達がうちに来られる日よ」

　　（マリヤ）　「そうね、お姉さん。イエス様のお話がゆっくり聞けるわー。楽しみ」

　　（マルタ）　「あんたっ、何のん気なこと言ってんのよ。ちゃんと接待しないといけないで
                   しょっ。お茶を出したり、お菓子を出したり。えーと、お弟子さんって今、何人
                   いるんだったかしら。　ペテロさん、アンデレさん、ヤコブさんは二人いるの
                   よ…。ああそうだ、足を洗う水もいるわ。キャー、なんか頭の中がパニックに
                   なってきたわーっ」

　　（イエス様）「こんにちは、マルタさん、マリヤさん」

　　（マルタ）　「い、いらっしゃーい」

　　（マリヤ）　「イエス様、神様のお話や天国のお話を聞かせて下さい！」

　　（イエス様）「ええ勿論。そのために来たんですからね」

　　（マルタ）　「えーと、まずお茶です。ハイ、どうぞ」

　　（ペテロ）　「あ、おかまいなく」

　　（マルタ）　「それから、お菓子、お菓子っ」「…あーいけない、私ったらスプーンを忘れて
                   るじゃないの。あー忙しいわ…イライライラ」
　　　　　　　　 「あらっ、マリヤったら、私がこんなに忙しい思いをしてるってのに、 手伝いも
                  しないでイエス様の隣りにのんびり座っちゃって」
　　　　　　　 　「てゆーか、イエス様もイエス様よ。なんでマリヤも私と一緒に、忙しい接待の
                 手伝いをするように言って下さらないのかしらっ」
　　　　　　　 　「キーッ」

　　（イエス様）「マルタよ、マルタよ。あなたは多くのことに心を配って思いわずらっている。
                  　あれもしなければならない、これもしなければならない。あれも必要、これ
                    も大事だと。　しかし、無くてならぬものは多くは無い。いや、本当に必要な
                    ものは、一つだけである。・・・あなたの妹のマリヤは、こうやって私のそば
                    に座って、その本当に必要な、良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女
                    から取り去ってはならないものである。」

　　（マルタ）　「ハッ・・・私は何をやっていたのかしら・・・。でも、分かりました！」


３．という訳で、新しい一年がスタートしましたけど、大人は仕事、子供は遊び、そのほか色ん な用事でバタバタする一年じゃなくて、人生にとって一番大事な真理が全部つまっている神様の御言をよく味わいながら歩む一年と致しましょうね！！！



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