2005年11月27日

イザヤ書　37章30〜32節

　　　　　　　　　       　　　　　　　　　　＜ 主がなし遂げられる ＞　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　　　　　
「万軍の主の熱心がこれをなし遂げられる。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （イザヤ書　37章32節）



１．今年も待降節を迎える時期となりました。旧約時代の人たちが、救い主がこの世に来られるのを待ち望んだように、また私達はこの世の終る時、私たちを迎えに来られる再臨のイエス様を待ち望み、心の備えをしていきたいと思います。

　　さて、預言者イザヤの時代、アッスリヤという強い国がユダの国に攻めて来ようとやってきて、ユダの人たちが信じている神様をバカにしました。（36章13〜20節）

　　「お前たちの頼っている神など無力だ。何も出来ない。私から救う事など出来ない」と。

　　今でも悪魔が、神様を信じる私たちを笑い、「神なんかいない。信仰なんか無駄だ」と心に語りかけて来ます。信仰を失わせようと脅しかけ、悪魔である私にひざまずけ、妥協しろ、俺と仲良くやろう、こっちに来い、そしたらいい物をやろう、と誘惑してきます。

　　これを聞いて、ユダの国のヒゼキヤ王は悲しみ嘆きながらイザヤに「主に祈って下さい」と言いました（37章1〜7節）。そして自分でも祈りました（14〜20節）。私たちもヒゼキヤ王のように、その思いをありのまま神様に祈ったらいいのです！

　　「神様、あなたが侮られているんですよっ。『なぁんだ、神様を信じてたってこんなもんか、無力じゃないか』と。そう言わせていいんですかっ。あなたの栄光を現わして下さい。神様はスゴイんだ、力があるんだと、皆に目にもの見せてやって下さいっ」と。


２．その祈りに対する神様の答えが、その後に記されていますが、30節以下にユダの国の回復のことが語られています（30〜30節）。

　　敵のために農業（種まき）が出来なかったけれども、自然に生じる産物で充分に食料を与えて養い、やがてちゃんと農業が出来るようになり、収穫がある。そして、「下に根を張り、上に実を結ぶ」。神様ご自身と御言に根っこを張って、しっかり養分を吸い、そして実を結ぶことが出来る！繁栄する！　「万軍の主の熱心がこれをなし遂げられ
　　る」！

　　人の業でも熱心でもない。主が、ユダの国の繁栄を回復される！

　　この後、アッスリヤ軍がユダの町に向かって行こうとしましたが、主の使いによって滅ぼされました（36〜38節）。（急性の病気が一気に流行して全滅したという説もある。）


３．先週、私が前に遣わされていた神戸にある教会の新会堂献堂式に行って参りました。それを見た時の感動は言葉に表せない程でした。

　　私がその教会にいた９年間の間にも、何度も色んな物件を探して役員会で検討したり、礼拝後に皆で祈ったり。それでもなかなか道が開かれませんでした。

　　けれども今回、その新会堂が建ったという話を聞き、自分の目で確かめるまでは信じられませんでした。でもその新会堂を実際に見た時、奇跡を見ているようでした！

　　無かったものが、目の前に有る訳ですから！　まさに、無から有を起こす神の業！


４．人には無理だと思う、困難に思える、不可能に思える。人は失望し、諦めるっ。

　　けれども、「万軍の主の熱心がこれをなし遂げられる」！達成される！完成される！

　　教会を愛される主の熱心、神様を信じる者を、より頼む者を愛される主の熱心が、これをなし遂げられる！どんな教会でも、元気な時期もあれば、ガクーンと落ち込む時期があります。種まきさえ出来なくなる程。けれども、教会を愛される主の熱心が教会をそのままにしておかれない。種を蒔けるように強め、収穫を与え、「下に根を張り、上に実を結ばせる」！誰の熱心ではない、誰が頑張ったからでない、「万軍の主の熱心が」。

　　なかなかきかれない祈りの課題がありますか？大丈夫！主が成し遂げられます！




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