2005年10月9日

ヨシュア記　17章14〜18節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 不満を言う者 ＞
                                                                                         
「あなたはなぜ、ただ一つのくじによる嗣業の土地、一つの割り当てしか
　くださらないのですか。」（ヨシュア記17章14節）新共同訳


１．今日もヨシュア記を開いて参ります。ヨシュア記の後半に入ってからは勝ち取ったカナンの土地の分配をしている訳ですが、色んな人間模様があります。 やはり、どうせ頂くのなら良い所がいい。少しでも他の人より広い方がいいし、広さだけでなく他の人よりも良い環境がいい、と願うでしょう。けれども、神様はあらゆる事を考え合わせて、ちゃんとそれぞれの部族に、公平に、またふさわしく土地を分け与えられました。


２．ところが、不満を言う部族もありました。それはヨセフの子孫たち。（１７章１４節）。自分たちの一族はとても人数が多いのに、たった一つの地域しかくれないんですか？！不満、文句を言った。たったこれだけ？じゃあ、彼らの言い分通り、彼らの人数に比較して、与えられた分は少ないのかというと、実際には決してそんな事はないんですね。解説書を読みますと、むしろ人数の割にかなり広い場所をもらっている。しかも実は豊かな土地をもらっている。それなのに不満を言っている。

　　案外、人間っていうのは、豊かに持っている人の方が不満を言いますね。どれだけ豊かに与えられてても、どこまでも満足しないっ。文句ばっかり。贅沢。


３．今日の題は「不満を言う者」！自分の事だって思いませんでしたか？「不満を言う」の反対の言葉は何でしょうね、聖書的に言うと？「感謝をする」でしょうね！神様は与え主です。与える側としたら、与えたものに対して、文句ばっかり言う人間と、感謝をする人間と、どっちが「与えがい」があるでしょうね？


４．感謝の無い人間っていうのは、いつも自分の与えられているものを「少ない」と思うのです。どれだけ良いものをもらっても、「自分は他の人よりも悪いものをもらった」と思うのです。そうとしか思えない。感謝する事を忘れて、不満にばっかりに心が行く。

　　人間って本当に感謝しないですよねー。まったくしない訳じゃないだろうけど、どうでしょう、感謝と不満とどっちの方を多く言うかって言ったら、圧倒的に不満を言う方が多いんじゃないでしょうか？神様に対しても感謝しない、人に対しても感謝しない。

　　「隣の家の花は赤く見える」と言いますが、人と比べて、「なぜ、あの人はあんなに多くのものを与えられているのに、私にはこれだけしか与えられていないのか。あの人は、あんな賜物を与えられているのに、なぜ私には何の賜物も無いのか。あの人はあんなに祝福されているのに、上手く行ってるのに、私は苦しみと乏しさばかりなのかっ」と。文句を言ったり、コンプレックスを感じたりするでしょう。

　　神様は、私たちそれぞれに、他の人とは違う恵みや賜物を与えられます！ それぞれに対して与えるものが違う。与える時も違う子供が小さい頃はよく兄弟に同じものをあげないとケンカするなんて言いますが、だんだん大きくなると違う個性や好みが出てきますから、それぞれに相応しい違う贈り物をしますね。同じように、私たち一人一人は違う訳ですから、神様が与えようとされるものも、それぞれに持っておられるご計画も違う。　

　　そして、主はこう言われます、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。」（�Uコリント12章9節）。私たちは「十分じゃありません」と言うのですが、イヤ「十分なのだ」と主は言われるのです！

　最後に「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、　神があなたがたに求めておられることである。」　（テサロニケ人への第一の手紙　5章18節）


　　

　　　　　　このペ−ジのTOPへ　　　　　前週へ　　　　　翌週へ　　　　　一覧表へ戻る