クリスマス、おめでとうございます！今年も暗いニュースが多かった中、世界中の人が喜んだ大きな出来事と言えば、１０月に起きた「チリ鉱山落盤事故からの救出」のニュースでしょう。
３３人もの作業員が、地上から７００ｍも下った狭くて暗い空間に、７０日もの間、閉じ込められていたのです！ 閉所恐怖症の私にとっては、想像しただけでも ゾッとします。しかも最初の１７日間は全く地上と連絡が取れなかったというのです。
そのような極限の恐れと不安な状態の中、なぜ彼らはそれを乗り越える事が出来たのでしょうか？
彼らの合言葉は「エスペランサ（希望）」でした。その希望はどこから来ていたのでしょう。実はチリという国はとてもクリスチャンの多い国で、３３人の作業員の殆どがクリスチャンであり、その中には牧師もいたそうです。そして、その牧師は全員の分の聖書を地上から下ろしてもらい、定期的に礼拝も行っていたそうです。 真の神様への信仰が彼らに希望を与え、心を支え続けていたのです。 やがてカプセルで救出された二人目の人は、「神が私を引っ張ってくれた！」と叫びました。
この世に偶然に起きる出来事は一つもありません。このキリスト教国に起きた出来事は、神様が世界中の人々に「イエス・キリストによる救い」を示すためになされたのだと、私には思えてなりません。 あの地下深くの薄暗い空間に、救出カプセルが下りて来たように、神の御子イエス・キリストは罪と滅びと空しさと絶望の暗やみの中に閉じ込められている私たち人類の所に、神の元から下りてきてくださったのです！ それがクリスマスの出来事です！
あの救出カプセルは「フェニックス（不死鳥）」という名がつけられていたそうですが、イエス・キリストはまさしく不死鳥のように、全人類の罪の罰を身代わりに受けて、十字架の上で死なれ、陰府に下られましたが、そこからよみがえられました。
あの救出カプセルは一人乗りで、一人一人、名前を呼ばれて乗り込みました。イエス・キリストは、私たち一人一人の名前を呼ばれ、そして救いのカプセルに乗り込む者を、暗やみの中から、光まぶしい神の国へ引き上げて下さる救い主なのです！
“暗やみの中に歩んでいた民は大いなる光を見た。暗黒の地に住んでいた人々の上に光が照った。”
この「光」とは救い主イエス様を指しているのです。あなたも名前を呼ばれています。救いのカプセルに乗りませんか。 どうぞ教会のクリスマス集会においで下さい！
確かなもの （村松香子さん ９０歳女性）
９０歳を迎えたこの年に、イエス様がこのように証しをする素晴らしい機会を与えて下さったことを感謝します。 私は、静岡は遠州森町で生まれました。「森の石松」で有名な所です。やがて結婚を致しましたが、戦時中でしたので、４月に結婚し、８月には主人はフィリピンに戦争に連れて行かれました。私は主人の母と共に無事の帰りを待つ日々でした。遠州の海には敵の艦隊が年中、来ました。艦砲射撃、空襲警報・・・防空壕に出たり入ったり、それはそれは忙しい、落ち着かない毎日でした。 また主人が帰ってくるまで義母には元気でいてもらわねばならないと、あちこちの農家に着物などを持って行っては食料の調達に大変でした。
翌年、戦争は終わりましたが、待てど暮らせど、何の知らせもありません。やがて、主人の戦死の知らせが届きました。戦友の方から聞きましたが、偵察に行こうとして、地雷を踏んで戦死したという事でした。たまらない辛い気持ちでしたけれども、仕方が無いとあきらました。遺骨も遺品も何一つ無いまま、一応の葬儀をしました。
私は以前から、何か確かなものが欲しくて、それは何だろう、と探し求めていました。「あれにはこう書いてある。この人の教えはいい」などと色んな人が色んな事を言いますが、よく分かりませんでした。「難しいことは私には分からないけれども、ただ自分の良心に従って生活していればいいのではないか」と生意気にも思っていました。ところがこの良心というものがあてになりません。良心というものはウロウロ、マゴマゴして、自分の志と違うことを言ったり、やったりして、いつもビクビクしたような心の状態でした。
敗戦となり、主人も失い、私は「何か確かな物がないと、これから先やっていかれない、何か確かなものが欲しい、確かなものが欲しい･･･」と、前にもまして思っていましたら、街角の立て看板に目がとまりました。「キリスト教 特別伝道会」…。それを頼りに町の公会堂に行きましたら、牧師先生のお話がございまして、「ああ、これだ。これが、これがキリスト教かっ」というように、とても納得がいきました。半年ほど求道し、イエス様を信じて、洗礼を受けました。
それからは夢中になって、ハレルヤ、ルンルンで、明けても暮れてもイエス様、イエス様で、少しおかしいんじゃないかと思われる程、喜びが一杯になりました。天にも昇る思い、後は天国さえ行けばそれでいいと。
けれども、自分だけ救われて、それでいい筈はない。こんな素晴らしい事を自分一人の胸にしまっておく訳にはいかない。こうしちゃいられないと思って、職場の友だちを次から次へ教会に連れて行きました。やがて何人かの熱心な人が集まり、それで小さな集会が出来まして、だんだん広がって、教会から牧師先生が定期的に来られ、最初の洗礼式に受洗者が１８人もありました。 ただただイエス様のお働きと言いますか、皆さんが真理を求めておられて、新しく教会が一つ誕生しました。何にもないところから、７０人８０人の人が集まるようになりました。
やがて、私の父も、兄も、姉も、弟も、義母も、叔母も、従姉妹も、隣りのおばさんも、一人一人、イエス様を信じて救われました。 元気な時は色々な事を言ったり、また何かの教えに物凄く熱心でも、いよいよ最後の時が近づくと、皆、不安を覚えるのでしょう。「今わのきわに、あなた、どうするつもり？ これから一体、どこへ行くつもりなの？」と言って話をすると、「じゃあ香子、イエス様にお願いしておくれ」と言うので、一緒にイエス様を信じるお祈りをします。そうすると、皆、本当に安心して、安らかな顔で天国に行きました。その他にも語り切れない、たくさんのお恵みがありますが、今日はこの辺で。
（※この話をされた３ヶ月後の９月、村松姉は普通に朝起き、そのまま天国に召されました。）
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