　私たち東京教会はこの秋、大田区仲池上１丁目から２丁目（呑川沿い）に引越しました。これまでの建物よりも少し大きく、広く、より教会らしい、カワイイ教会堂になりました。

　ぜひ、赤ちゃん、幼児から、小学生、中高生、青年、壮年、婦人、ご高齢の方まで、一度（と言わず、何度でも）教会においで下さい。

　そうなんです。教会は誰でも行っていい所なんです。「一度、聖書の話を聞いてみたい」「賛美歌を歌いたい」「日頃の慌しい生活から離れ、礼拝に参加して心を静めたい」「神様に祈ってみたい」「牧師さんに話を聞いて欲しい」・・・、また「とにかく教会の中をのぞいてみたい」、そのような方もどうぞおいで下さい。

　きっと、初めて教会の礼拝に参加した人でも、何かに包まれるような、不思議な安らぎを感じることと思います。なぜなら、教会は神の家 だからです。すなわち、あなたという存在を造られた方、そして、あなたの全てを知っておられ（良いことも悪いことも、喜びも悲しみも）、誰よりもあなたを愛しておられる本当の神様が、目には見えなくても、確かにあなたを迎えて下さるからです。

　新しくなった東京教会で、父なる神様と一緒に、皆さんのお帰りをお待ちしています！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神様は確かにおられる　（Ｆ．Ｓさん　40代男性）

　私が最初に神様の言葉に触れたのは、サイパンのホテルにあったギデオン聖書でした。友人達と行ったのですが、なぜか私だけお腹を壊し、部屋で静かにしながら、その聖書をマタイから、マルコ、ルカの福音書まで、興味深くじっくり読みました。

　私の仕事はハードウェアの設計で、当時は毎日のように終電で帰る、とても多忙な日々でした。しばらく経ったある日の朝、突然、くも膜下出血になりました。激痛の真っ最中、とても低い声で、「・・・これまでお前は何をしてきたのだ・・・意味の無い人生は必要ないだろう・・・」と聞かれました。突然の問いに激痛の頭で考え、「仕事ばかりしているが妻を愛している」と答えました。「だから、もう少し一緒にいたい、今殺さないで下さい、ゆるして下さい」と、泣いてお願いしました。「・・・受け入れなさい・・・死も痛みも受け入れなさい・・・」と、また声が聞こえました。　その後、開頭手術を受けましたが、後遺症もなく、たったの２週間で退院する事ができ、その１年後に妻と一緒に教会で洗礼を受けました。

　それから半年後、会社を作り、経営しましたが、そのうちだんだん世の中に流されて、イエス様から離れてしまいました。会社の資金繰りが苦しくなり、借金も生れましたが、神様から離れていた私は、この苦境を自分でなんとかしようとしていました。

　そんな最中、ついに娘が病気になりました。妻が神様に祈ろうと言うのを、私は「それとこれとは関係ない」などと言い、医者を探しました。やがて娘が幻覚と幻聴に襲われ、その症状はピークに達しました。私は悪魔を感じて恐れ、夜、一人で祈りました。「神様、あなたが本当にいらっしゃるならば、娘を救って下さい！もし救って下さるなら、あなたがおられる事を信じ、私は悔い改めます！」と。

　次の日、娘はとても落ち着き、そしてこう言うのです、「幻覚の中にお父さんが現れ、別の幻覚の人物をパチンと手を叩いて一人づつ消し、最後に自分も手を叩いて消えていった」と！　幻覚が幻覚であった事が分かった、と。　私は驚愕して、神を怖れ、神を試すよう祈りをした事を謝罪し、神様を信じなければ、もう少しで家族は崩壊していた事と、自分の罪の赦しを願って祈ったのは言うまでもありません。

　確かに神様はおられ、私たちの言葉を聞いておられます。　それ以来、娘の幻覚幻聴はありません。医者との出会いもよく、このたった半年で娘の人格は変わり、洗礼まで授かりました。勿論、まだ課題はありますが、主が味方ならば怖くはありません。また現在、私たちは経済的試練の中にもありますが、御言を信じています。

　 “あなたがたの会った試練は　みな人の知らないようなものではありません。
　　神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。
　　むしろ、耐えられるように、試練と共に、脱出の道も備えてくださいます。” （Ⅰコリント10：13）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるす人間関係　（Ｔ．Ｍさん　70代女性）

　先日、私はニューヨークに住む娘の所に行ってきましたが、そこは世界中のありとあらゆる人種の人たちが暮らし、行きかう街でした。私は道のベンチでひと休みしながら、髪の色も肌の色も、顔も本当に皆、違うのを見て、「人間って何でこんなに色んな種類がいるんだろう！」と本当に感心して眺めておりました。　創造者なる真の神様は、私たち一人一人をデザインされたと言いますが、それは外面だけでなく、内部のＤＮＡも、6,000,000,000人以上の世界の人たちを一人一人、皆、違うように造られたという事ですから、その事がすごく不思議だな、と思いました。

　そして、それは一人一人、性格も考え方も違うという事でもあります。それによって、しばしば人間関係が上手くいかなくなる場合があります…。私は以前、人間関係で困った事がありました。アメリカ在住の時、同じ日本人同士でとても仲良くしていた友人がいました。　けれどもある時、私と彼女ともうひとり第三者がいまして、私はその方に直接、ある用事をお願いしました。そうしたら、友人は私が自分を通さずに、直接その方に頼んだ事にものすごく腹を立てました。　そして、ある日、引きつった表情で私のうちに来て、１０日後に一緒に行く予定だったゴルフ・トーナメントの観戦をキャンセルして欲しいと言うのです。「一緒に行きたくないから」と。私も主人をそれを楽しみにしており、飛行機の予約もしていましたが、仕方ないので了解しました。　ところが彼女のご主人から電話があり、「妻がそう言いましたけど、ぜひ行ってください」と言うのです。どうしようかと思いましたが、いつも顔を合わせる狭い社会の中でいさかい起こすのも嫌ですから、結局、主人と一緒に行く事になりました。

　飛行機でアトランタに着き、その晩、彼女たちは別の友人の家に泊まる事になっており、私たちはどこかのホテルで降ろして欲しいと頼みました。彼女は了解してくれましたが、車で降ろされた所は、すごい田舎の一軒家というモーテルでした。アメリカのモーテルというのは普通、隣りに必ずレストランか何か、飲食店があるものなのですが、本当に何にもないのです。お店のある所まで歩いたら１時間以上かかります。　私たちはアトランタは初めてですから、地理も何も分かりません。　仕方がないので、ある人へのお土産にと買っておいたラーメンを夕食に食べる事にしました。しかし、おハシもありません。なんと私たち夫婦は歯ブラシでラーメンを食べました。

　本当にこんな意地悪をされた事はありませんでした。それなら誘わないでくれたらいいのに、誘った挙句にそのようにされたので、私は絶対にゆるせない、と思っていました。その後も色んな事で何回かそういう事があったので、彼女だけはもう付き合いたくない、ゆるしたくないと思っていました。

　けれども、先日のニュースで、無実の罪で１７年間も牢屋に入れられていた「菅家さん」という方が、県警の本部長が謝罪された時に「ゆるす」と言っていたのを見ました。　私は、この人はすごい人だなと思いました。　私はこんなに小さな事でもゆるせないのに、この人は１７年間も人生を無駄にされたのに、なぜ、ゆるすのだろうと思ったのです。

　やはり、「人をゆるす」っていうのは大変なことです。私たちは、皆それぞれ違うので、私と友人との事も、最初の発端は小さな事ですけども、人間関係に於いてはそんな小さな事でも、人によっては違うように解釈し、大きくすれ違う事があります。　それは、人間の内側も全部、神様がそれぞれ違うように造っているからです。考え方も感じ方も全部、違う…。私がいいと思う事でも、他の人はそう思わないかも知れない。私は今回アメリカに行って、その色んな人の違いを認めるという事は、そういう事までも認める事なんだ、と思いました。

　それで、そのようにいつまでも責めたり、いつまでもゆるせないでいるという事は、私にとって本当に何の益もないし、ゆるす事によって、もし私たちに平和な心が生まれれば、その方が本当にいい訳です。　「ゆるす」というのは、事態は変わらなくても、その心の持ち方でゆるすという事だと思いました。

　聖書のコロサイ人への手紙　３章１２節に、
“あなたがたは、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者であるから、あわれみの心、
　慈愛、謙そん、柔和、寛容を身に着けなさい。互いに忍びあい、もし互いに責むべきことがあれば、
　ゆるし合いなさい。主（イエス）もあなたがたをゆるして下さったのだから、そのように、
　あなたがたもゆるし合いなさい。”

とあります。もし彼女が日本に帰ってくる事があったら、お互いに、ゆるす人間関係を作りたいと思わされました。

　　　　　　　ＴＯＰへ　　　　　前号へ　　　　　次号へ　　　　　「信仰の体験談」に戻る
　　　　　　　　　　