皆さんは、自分は強い人間だと思われますか、それとも弱い人間だと思われますか？人間はある面、非常に強い部分も持っていると思います。スポーツ選手などを見ていても困難や苦しみにもめげず、一つのことを目標に向かってやり続ける、その情熱と忍耐力にとても驚かされます。また、人間はそれぞれ神様から素晴らしい能力や才能を与えられていることも事実です。
しかし、では人間は限界知らずで無敵なのかと言えば、決してそうではないでしょう。自分では精神的に強いと思っていた人が、ある時、急にポキンと折れてしまったり、風邪一つひいたことが無いほど体が丈夫だった人が、いつの間にか大きな病気になっていたり。人間は様々な面において、また非常に弱く、もろい存在であるとも言えるでしょう。
クリスマスは、そんな私たちの元に、神の御子イエス・キリストが来てくださった事を記念する日です。ちょっと考えてみて下さい。イエス様は本当の神様のひとり子なのですから、それこそ無限の力、強さ、そして輝きを持っておられる方です。それなのに、救い主として地上に来られた時の姿は、お母さんに守られなければ何も出来ない、小さく弱い赤ちゃんの姿でした。つまり、私たちと同じように生身の人間として、生まれ、育たれ、歩まれたのです。楽しければ笑い、悲しければ涙を流し、働けば疲れ、お腹がすき、眠くなり、逆に大きな悩みがあれば夜も眠れず、恐れ、血の汗を流すほどに精神的に苦しみ、裏切られれば孤独を感じ、殴られれば痛みを感じ、クギを手足に打ち込まれれば真っ赤な血が流れる、私たちと同じ生身の人間として歩まれたのです。
そして、イエス様ご自身は罪を全く犯されませんでしたが、十字架の上で私たちの罪の罰を引き受けられた時、人間の罪の大きさと、その刑罰の恐ろしさを味わあれたのです。
“彼はあなどられて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。・・・彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲らしめを受けて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれは癒されたのだ。”（イザヤ書53章3〜5節）
ですからイエス様には、あなたの事がよく分かります。あなたの弱さも、あなたの痛みも。そして、あなたが罪を犯してしまう事も、自分では罪に勝てない弱い人であることも全部分かっておられます。 だから、あなたには救い主が必要なのです！ 弱さをもつあなたと一生ともにいて下さるイエス様が必要なのです！
“きょうダビデの町に、あなたがたのために 救い主がお生まれになった。このかたこそ主なるキリストである。 あなたがたは、幼な子が
布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである。”
人間となられた神の御子イエス様は、あなたの救い主です！ どうぞ信じて、心に受け入れ、そして共に生きて下さい！
どこからくる自信か （Ａ．Ａさん 20代女性）
私は来年春に大学を卒業する大学４年生です。７月に就職活動を終え、先日、内定先の研修がありました。私たち内定者は来年４月からテレビ番組のアシスタント・ディレクター（略してＡＤ）として働くことになっています。研修では講義や実習を通し、働くために必要な知識や意識を２日間に渡って学びました。
その中で、実際の町に出て「街頭アンケート」を取り、５人グループでレポートを発表するという実習がありました。情報番組などでよく目にする、一般の方から意見を集めて統計をレポートするというものです。研修ではテレビカメラなどは無く、普通にアンケートをとって数を集めるもので、約３０分間でノルマは１５人以上。誰か集められなかった人がいたら、そのグループにレポートの発表権は無いという連帯責任のルールでした。
アンケートは午後に行われたのですが、私はその日、午前の別の実習でよい成績を取り、思い上がっていました。街頭アンケートについても、「自分なら大丈夫っ」という根拠の無い自信がありました。ところが実際にアンケートを取ろうとすると、次々に断られ続け、私も気力が落ちていき、結局ノルマに達成しない残念な結果となりました。他にもノルマを達成できなかった人が全体の１割もいたので、発表権が無い、というルールは取り消されたのですが、データが不十分なのでレポートも散々なものでした。
聖書の『テモテへの手紙二』 1章7節にこうあります、
“神は、臆病の霊ではなく、力と愛と思慮分別の霊を私たちにくださったのです。”
研修での私は、全て自分から出る感情によって立っていました。全く地盤が確かではない自分だけの自信は、ひどく崩れやすい上に、回復もしにくいものでした。私はとても現実や目に見えることに左右されやすい人間です。研修でもアンケートを断りまくる人々を目の前に、一人でどんどん臆病になっていきました。しかし、神様はこの研修を通して、もう一度、就職前の私を聖書の前にしっかり座り直させて下さいました。本当に感謝だと思います。
これから私は聖書のみ言葉によって、神様によって強められ、自信をもって仕事をしていきたいと思います。
神は愛です （Ｋ．Ｍさん 30代女性）
私はアメリカで高校生活を送っていた事があり、その時にお世話になっていたホスト・ファミリーに連れられて何度か教会に行った事がありました。けれども、当時はキリスト教に興味があったわけでもなく、ただ異文化に触れたかっただけでした。
帰国してから、私は何度も人生の道を踏み外し、心の病になってしまいました。二度目に発病した時には、全てを失ったと思いました。家族も友人もなく、絶望していた私を助けてくれた女性が一人だけいました。その女性はクリスチャンでした。彼女は私にクリスチャンになるよう勧めた事は一度もありませんでしたが、彼女の影響で少し教会に行ってみたいと思うようになりました。
ある日、たまたま通りかかった教会の前で、吸い寄せられるように教会を見つめていました。不思議と心が安らぎ、その場を離れられませんでした。その時に牧師さんの奥様にお会いし、声をかけられました。今思うと、神様が私に語りかけてくれていたような気がします。牧師夫人にお話を聞いて頂いたり、聖書を読んでいるうちに、だんだんと私の心は落ち着いていき、病気も治ってきました。
やがて私は主人と結婚し、子どもを授かりました。複雑な家庭で育ったそれまでの私は憎んだり憎まれる事の方がはるかに多く、愛情とは無縁だと思ってきました。けれども、イエス様が私の罪の身代わりに十字架にかかって下さった事を、恐れながらも受け入れる事が出来た時、この聖書のみ言葉が心に響きました、
“わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。”（ヨハネの手紙一 4章16節）
はかり知れない神の愛に応えたいと思い、洗礼を受ける決心をしました。まだ、聖書を読んでも理解できない箇所はありますが、日々悩みながらも、人として親として成長していけたらと思います。
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