　人間は誰でも、心の安らぎ、安息、安心というものを求めているのではないでしょうか？　逆に言えば、人間はそれだけ様々な恐れ、不安、思い煩いを抱えているという事でしょう。

　上に記した聖書の言葉は、イエス・キリストが十字架による死から復活された後、弟子たちに対して語られた言葉です。弟子たちはこの時、非常に恐れていました。救い主だと期待していた主イエスが、偽善的な宗教指導者らによって十字架刑に処せられ、殺されてしまったからです。「イエス様でも死には勝てなかった。次は自分たちも殺される番だ」と部屋の戸を全部閉めて震えていた時、死と地獄（ﾖﾐ）から復活されたイエス様が弟子たちに姿を現され、「平安があなたがたにあるように」と言われたのです。

　弟子たちはイエス様を信じきれていなかったので恐れていたのですが、よみがえられたイエス様に出会い、神の御子イエス様には死と地獄にさえ打ち勝つ力がある事を、やっと信じる事ができ、平安を与えられました。

　私も子供の頃、死ぬ事と、その後に地獄に行く事が恐くて恐くてたまりませんでした。

　教会学校には毎週通っていたのですが、ハッキリ信じていなかったのです。けれどもある時、イエス様がこの私の罪をゆるして天国に入れて下さるお方である事を信じたのです。そして洗礼を受けました。その時、心の重たい荷物が取れたように、「あー良かった。これでもう大丈夫だ」という、大きな安心感が与えられた事を今でも忘れる事ができません。

　 信じない間は平安を得られません。けれども、信じる時に平安が与えられるのです！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不安から救いへ　（Ｔ．Ｙさん　小学4年生）

　　私はお父さんとお母さんが教会に行っていたので、お母さんのおなかの中にいる頃から教会にきています。学校もミッションスクールなので、学校でも聖書を勉強しています。

　　なぜ私が洗礼を受けたいと思ったかというと、ある日、友だちと遊んでいる時に「本当に神様っているのかなあ」と不安になったからです。それと、必ず天国へ行けるように、罪を悔い改められるようになりたかったからです。

　　春から、教会の先生との「聖書の学び」をはじめ、今までの罪を悔い改めて、イエス様を信じるお祈りをしました。私の救いのみ言葉は、

　　「人の子（イエス様）は、失われたものを捜して救うために来たのである。」（ルカ19章10節）です。

そして、あともう一つ、好きなみ言葉があります。

　　「いつも喜んでいなさい。たえず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」（Ⅰテサロニケ5章16～18節）

　　なぜ好きになったかというと、礼拝の時に先生が一枚の絵を使って、そのみ言葉を分かりやすく伝えてくれたからです。

　　そしてこれからは、罪をおかした時はすぐに気づいて、悔い改めて、お祈りをしたいと思います。また、本当の神様を知らない人たちのためにお祈りが出来るようにしたいと思っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本人クリスチャンタラント　（Ａ．Ｔさん　40代男性）

　私はこれまでに仕事などで多くの国を訪問しました。外国に行くと自分が日本人である事を改めて考えさせられます。私は学校では日本の良い部分を殆ど教えられませんでした。ですから日本人である事を誇りに思う事はありませんでしたし、逆にイギリスやアメリカにとても憧れていました。けれども、実際に様々な国に行ってみて、むしろ日本人の良い部分に気付き、それが世界の中で生かされるのではないかと考えるようになりました。

　私が海外でよく聞いた日本へのイメージには「ホスピタリティ（もてなしの心）」という事がありました。日本人には、さりげなく人をもてなす温かい心や親切心があると。これは特に日本を訪ねた事がある人たちから多く聞きました。海外の一般人が日本へ来るのは実は経済的に相当大変なのが実情で、特に開発途上国から来た人たちは日本の物価の高さに驚くそうです。だから当然贅沢はできません。でも多くの人が彼らを助けてくれる日本人と出会っています。アフリカから来たある留学生はいつも安い牛丼を食べていましたがそれでもお金が無い時はそこの店長がご馳走してくれていたそうです（２年間も）。他にもそんな話をよく聞きました。

　大げさな事は出来なくても、目の前のさりげない親切をする事が出来る。実は日本人は昔から、自分を犠牲にして人に尽くす心を持っているのではないでしょうか。そしてこれは聖書が言うクリスチャンの理想的な姿にも当てはまる要素です。聖書には隣人のために出来る限りの事をする人の譬えがたくさん書かれています。という事は、ある意味「日本人」には、神から与えられた素晴らしい賜物（性質）＝タラントがあるという事ではないでしょうか。もし日本人がクリスチャンになり、そして日本人の良い部分が生かされれば、日本人はきっと素晴らしいクリスチャンになれると思います。

　そのために、まず既にクリスチャンとなっている日本人一人一人が、人のために働く事をいとわず、一生懸命人に仕える事で、日本は変わると思っています。

　聖書には、それぞれが持っている賜物に応じてそれぞれの働きをしなさいと勧められています。自分のタラントは何なのか？　そして「日本人クリスチャン」としてのタラントは？　その事をいつも思い、確かめながら実践し、歩んで生きたいと願っております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イエスの御名　（ＬＩさん　女性）

　イエスの御名を崇めます。私は韓国から日本にきて２３年になりました。その間、様々な困難がありました。言葉の違い、生き方の違い、耐えられないようなつらい日々でした。そういう時はいつも聖書の御言が私を励ましてくれました。

　新宿で会社を作り、仕事を始めましたがなかなか上手くいかず、保障人も逃げてしまい、ヤクザにもいじめられました。毎日、涙を流して祈りました。　「もう死んでしまおうか、これ以上もう疲れた」。皆様もそういう事があると思います。でも、そんな時にイエス様は御言を与えてくれました。

　“「わたしがこのようなことを書くのは、あなたがたをはずかしめるためではなく、むしろ、わたしの愛児としてさとすためである。…キリスト・イエスにあって、福音によりあなたがたを生んだのは、わたしなのである。」”　（Ⅰコリント4章14，15節）

はじめ意味が分かりませんでした。けれども、「私は聖霊によってイエス様の娘なんだ。子どもだからこそ、愛されているからこそ訓練されているのだ」と信じました。それから仕事をしながら毎日伝道しました。お店に来る様々な人々に御言を伝え、ヤクザにも聖書を読んでもらうようにしました。

　ある日、一人の女性が店に訪ねて来ました。この方はひどい蓄膿症で、手術も出来ない程でした。この方は長年の仏教徒でしたが、私は伝道しました。その後、私のお姉さんが「祈ろう」と言って、彼女に手をあてて叫ぶように祈りました。その時にイエス様が私に語られました。「わたしの名を、イエスの御名を信じなさい」。

“「この人が元気になってみんなの前にたっているのは、ひとえに、あなたがたが十字架につけて殺したのを、神が死人の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのである。」”　（使徒行伝4章10節）

　１時間くらい一緒に祈り続けました。お姉さんが言いました、「祈りの中で、臭くてたまらない程の膿を吐き出したのを見ました」。　イエス様にこう言われたように感じました、「この子は治ったよ」と。その後、彼女は手術を受けるために入院しました（手術が出来ないはずだったのに）。私は彼女に聖書と十字架のネックレスをプレゼントしました。彼女は手術の前に、「イエス様の御名にゆだねます」と泣き叫びながら祈りました。手術の後、お医者さんが出てきて、ビンの中の塊を見せ、「あなたが信じるイエス様が治したんですよ」と言いました。

　イエスの御名を崇めます！私はこの喜びに溢れ、これからも日本でイエス様の御言を伝え、まだイエス様を信じていない人々のために祈る事を願っています。また、この教会のために「イエス様のしもべで席がいっぱいになるように」と、静かに後ろの席で祈っています。

　　　　　　　　　　　　ＴＯＰへ　　　　　前号へ　　　　　次号へ　　　　　「信仰の体験談」に戻る
　　　　　　　　　　