（１）教会とは
　「教会」とは本来、十字架の立っている建物や場所のことではありません。教会とは、「イエス様を神の御子・救い主と信じて告白し、救われた者（クリスチャン）の集まり」のことです。（参照　マタイ16：16～19）

　神様はクリスチャン一人一人を愛して交わりをされるのですが、同時にクリスチャンの集まりである教会全体を特別に祝福しておられるのです。それはちょうどお父さんが子供たち一人一人をバラバラに愛しているのでなく、家族全体を愛しているのと同じです。

　 あなたも教会の一員・神の家族の一員となったのです！（エペソ2：19）　あなたは一人で信仰の道を歩むのではなく、神の家族たちと一緒に歩むのです。一人の信仰は弱いものですが、神の家族と励まし合い、信仰の火を合わせれば、強い炎となります。信仰の良き友をもつことをお勧めします。（伝道の書4：9～12）

　勿論、お互い成長の途上にある足りない者同士ですから、時にはぶつかる事や、傷つけあったり、兄弟ゲンカをしてしまう事もあるでしょう。でも、それこそ愛の成長のための良い訓練です。イエス様が私たちの全ての罪や足りなさを赦し、愛して下さったように、互いに赦し合い、愛し合う、それが教会なのです。

　「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによって、あなたがたがわたしの弟子であることを、すべての者が認めるであろう。」　（ヨハネ13：34、35）

　 「神がキリストにあってあなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互いにゆるし合いなさい。」　（エペソ4：32）

（２）集会に出席する
　教会ではおもに、日曜礼拝と祈り会を行います。

①日曜礼拝
　個人礼拝については前回、学びましたが、神の家族たちと集まって、一緒に神様を礼拝する事が、特に大切です。なぜなら天国では、みんなで神様を礼拝するのですから。

　神様は天地創造の時、「その第七日を祝福して、これを聖別されました。」（創世記２：３）
　また「安息日を覚えて、これを聖とせよ。」（出エジプト記20：８）　と記されています。

　人間は週に一日、神様の前に特別に出て、霊も心も体も安息することが必要です。人間はどうしても神様の事より自分の事を優先しやすい自分中心な者です。しかし、神様を信じ、愛し、敬っている事を、口先だけでなく具体的に時間と労力、また財産を聖別して献げて礼拝する時、神様は本当に喜んで下さるのです。

　「父は、このような礼拝をする者たちを求めておられるからである。神は霊であるから、礼拝をする者も、霊とまこととをもって礼拝すべきである。」　（ヨハネ4：23、24）

②祈り会
　「よく言っておく。もしあなたがたのうちのふたりが、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、天にいますわたしの父はそれをかなえて下さるであろう。ふたりまたは三人が、わたしの名によって集まっている所には、わたしもその中にいるのである。」　（マタイ18：19、20）

　最初に言いましたとおり、神様は教会という集まりを特別に祝福しておられます。ですから、クリスチャンたちが集まって、心を合わせて祈る時、その祈りを特別に受けとめて下さるのです。自分一人で祈ると共に、ぜひ祈り会において、お互いのため、教会のため、世界のために祈りましょう。祈り会の時だけでなく、集まった時には必ず祈るようにしましょう。祈りの驚くべき力（特権）をみんなで体験しましょう。（ヤコブ5：13～18）

（３）賜物を生かす
　このように、礼拝や祈り会を通して教会につながる事が何より大切な事ですが、やがてあなたはイエス様のために、また教会のために何かをしたいと思うようになるでしょう。それは神様から受けている大きな愛に感謝して応えたいという自然な素晴らしい思いです。

　さて、クリスチャン一人一人には「賜物」が与えられています。それはイエス様と教会に奉仕するために与えられている能力（才能や個性も含む）です。与えられている賜物は全員に与えられており、一人一人違うものです。勿論あなたにも与えられています。大小に関わらず、あなたがそれを主のため、教会のため、周りの人のために使う時、それは素晴らしく主のお役に立つのです。（エペソ4：1～16）

　臆することなく、また高ぶらず、また無理をせず、強制的ではなく自主的に、みんながそれぞれその賜物を主に献げる時、ちょうどオーケストラのように教会はしっかり育てられていくのです。

　「キリストを基として、全身はすべての節々の助けにより、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、からだを成長させ、愛のうちに育てられていくのである。」　（エペソ4：16）

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