2023年1月1日
イザヤ書 42章5〜9節
＜ 年が変わっても、主はいつも同じ ＞
世界の人は年越しに何をするのでしょうか？ インターネットで世界各国の年越しの様子を見ると花火が多かったです。日本は神社に、初詣に行く方が多いです。私たちキリスト者は元旦礼拝をささげています。私たちは今まで通り、今年の一年間を全能の主なる神に委ねています。神さまが私のためにくださることであるなら、何でも良いもの、何でも良いことです。
さて、旧約のユダヤ人の年越しは過ぎ越しでした。過ぎ越しが彼らの新しい時代の始まりでした。過ぎ越しの前は奴隷でした。過ぎ越しの後は自由人となりました。身分が奴隷から自由人に代わったことで、生活は全部変わりました。仕事をしたら、働いた分、給料がありました。自由に休める時間の自由、スケジュールの余裕がありました。どこにも出かけられる移動の自由もありました。創造主神だけを礼拝できる信仰の自由もありました。
ところが、私たちにはその自由があるのでしょうか？ 私たちはイエス様を信じて、自由人になったのに、どこかに、誰かに、何かに縛られていませんか？ 私たちはお金に縛られていませんか？ 特に今年は全世界的に景気が悪くなりそうで、ますますお金に縛られると思いますが、皆様はいかがでしょうか？ 節約モードでこの危機を乗り越えるつもりでしょうか？ こんな時だからこそ、お金を儲ける新たな何かを始めるつもりでしょうか？
私たちは信仰者として、神さまに全部委ね、神さまが喜ばれることをやりましょう。神さまが喜ばれることは隣人を自分自身のように愛することです。私に助けを求める人は誰か、私は誰を助けるために、いくら使うか、何を使うか。出来る限り主が喜ばれることを計画しながら一年を使いたいです。主が喜ばれることに積極的に従うと主が祝福してくださいます。時代が厳しくなればなるほど、私たちはもっと良い信仰者になりたいです。時代が厳しくなっていくのに、どうやって良い信仰者になるのでしょうか？ まず、神の約束のみ言葉を頂いて、そのみ言葉によって安心したいです。神さまの約束のみ言葉を繰り返し読みますと心は安心します。神の約束のみ言葉を覚えますとほっとします。今日の箇所もその内容です。
１．常に私のためにお働きになる父なる神さま（５節）
（１） 天を創造し、これを延べ広げ、
宇宙を創造された方が宇宙全体を管理しておられます。私たちはちっぽけなもので、地上の事ばかり心配して悩んでいます。けれども、私たちはそんなに心配する必要はありません。天の父なる神さまは一年間一秒もずれることなく、私たちの生活基盤を支えています。私たちの生活基盤は宇宙と天地万物です。神さまは今年も１秒のずれもなく、宇宙の時計を回しておられます。今年も神さまの正確なタイミングで新しい年が始まりました。宇宙全体の秩序は少しのずれもなく、守られています。宇宙の秩序と地球全体の秩序は何の乱れもなく、正確に動いています。これらの秩序が少しでもずれがあって、問題でも起きたら、私たちの生活は終わりです。地球全体の運命も終わりです。
現在、この時間、宇宙も地球も何の問題もありません。惑星が地球に近づいて、衝突するニュースもありません。地球は去年と同じく何のトラブルもなく正常に回っています。天と宇宙を天の父なる神さまが造られ、御手の中で管理しておられます。ですから、まず一安心して、落ち着きましょう。変わっていることは何もなく、ただ私の生活に小さい問題が起きているだけです。
（２）地とその産物を押し広げ、
父なる神は子どもである私たちのために、今年も相変わらず、この地の産物をくださいます。生活できるようにお金をくださいます。確か去年よりは収入が少ないかも知れません。歳を取ると確かに収入は減ります。しかし、収入ゼロではありません。食べ物が無くて、飢え死することはありません。世界経済も、日本経済もいくら悪くなっても、父なる神は子どもである私たちに食べ物をくださいます。イスラエル民は荒野で、収入がゼロでしたが、それでも神さまからのマナを食べて生き延びていました。
（３）その上にいる民に息を与え
人間は新しい一年間のことを心配しています。今月のことを心配して、今日のことを悩んでいます。けれども、私たちに与えられている時間は１分しかありません。呼吸しなくても、生きられる時間が１分です。これから１分刻みで心配しますか？ １分刻みで心配したら、生きていけません。心配になることは後を絶ちませんが、どうすれば良いでしょうか？
今年も確か予想される、色々心配になることが多いと思います。息苦しい時があると思います。心が不安になっていると思います。仕事はどうなるのかな、健康は大丈夫かな、未来の希望があまりありません。そんなことを考えると息苦しくなります。心配で息苦しくなる時、主を信じて深呼吸してみましょう。
主が私たちに息をくださいます。呼吸できることはまだ終わってないことです。まだ、まだ、神の導きと助けは続きますので、大丈夫です。それを信じてこの時間、皆様と一緒に深呼吸してみましょう。息ができたことは主が生きておられる証であり、私たちはまだ、大丈夫である証です。主だけを信じて安心しても良い証拠です。息が出来たら大丈夫です。この息と共に聖霊なる神が私たちを導いて下さいますので、安心して、主の導きに耳を傾けましょう。主と共に歩む者たちに霊を授けてくださいます。
２．メシアを通して救い出してくださる（６−７節）
私たちは目に見えない神だけではまだ、不安を感じるので、父なる神は私たちにメシアをくださいました。６−７節は救い主であるイエス・キリストに関する預言です。父なる神がキリストをこの地に送ってくださいました。イエス様がバプテスマヨハネから洗礼を受けたことはメシアとして召された証です。父なる神は人間となられたイエス様の手を握り、一緒にお働きになりました。十字架の瞬間もイエス様を見守ってくださいました。父なる神さまはイエス・キリストを通して契約を結ばれました。イエス様の十字架を信じる人は神さまの子どもです。永遠に変わらない契約です。イエスキリストは天に昇られてから、聖霊なる神として現在、私たちの中におられます。
聖霊なる神は私たちの目を開いて下さいます。心配の虜になっている私たちを救い出してくださいます。心配していることは闇の中に住んでいることです。心配していることは囚人になって、閉じ込められていることです。私たちは深呼吸して、主を信じて、主に委ねましょう。そうすれば、主が私たちを心配の獄屋から連れ出してくださいます。
３．新しい時代をくださる神さま（９節）
神さまは私たちに新しい時代をくださいます。新しい時代には新しく生きられる道があります。イザヤ書の背景は南ユダがやがて、バビロンに滅びる預言です。人間が経験できる絶望の中で、国が亡びることにまさる絶望があるのでしょうか？ 国が亡びること以上に絶望的なことがありますが、それは地球が無くなることです。地球が無くなることは誰も経験したことがありません。ですから、人間が経験できる最悪の絶望を南ユダの人たちは経験しました。その絶望の中で、神さまは彼らに未来の希望をくださいます。最悪の絶望だからこそ、もっと奇跡的な希望をくださいました。
私たちはまだまだ大丈夫です。宇宙も地球もいつもの通り、順調に回っています。まだ、まだ、収入は続いています。私たちの健康も、気力もまだ、まだ、耐えられています。仮に心配していたことが現実になったとしても、主が共におられます。主が相変わらず、去年と同じく、私たちを守って下さり、助けて下さり、問題から救い出してくださいます。今年も私たちの主は生きておられます。時代が厳しくなればなるほど、私たちを取り巻く環境が厳しくなればなるほど、主が生きておられる証拠がもっと明確に見えるでしょう。ですから、私たちは今年こそ、主が生きておられることを目撃したいです。
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