礼拝メッセ−ジ
2019年7月28日

ルカによる福音書　7章36〜50節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 神への愛の大きさはどのくらい ＞


　自分はなぜ、このくらいしかイエス様を愛していないのか？　自分はなぜ、このくらいしかイエス様に感謝できないのか？　今日の箇所を通してこれらの質問の答えを探してみましょう。


１．比較される二人の過去
　今日の箇所には二人がいます。一人はイエス様を食事に招いたあるパリサイ人です。もう一人はその町の罪の女性で、彼女は招かれてないのに、勝手に入ってきました。

　このパリサイ人は他のパリサイ人に比べると心開かれた人です。当時、パリサイ人はイエス様を嫌っていたのに、この人はイエス様を招待しました。このパリサイ人に比べると罪の女性は言葉通り、罪の中、生きてきました。しかし、いかなる罪でも主は赦して下さいます。彼女の罪はあくまでも過去の罪です。「その町で罪の女であったものが」。彼女は過去の罪を悔いていました。イエス様の足を涙で濡らせるくらい悔い改めました。過去の罪は悔い改めれば全部赦されます。彼女の現在はきよい人です。しかし、パリサイ人の目にはいくら時間が経っても、いつまでも、彼女は罪の女性です。

　彼女に比べるとパリサイ人の罪はそんなに大きいなものではありません。しかし、彼女と違って悔い改めていないので、罪がそのまま残っています。彼自身は罪がある事すら、気付いていません。彼は現在、罪のままです。


２．行動で現れてしまう現在の愛の大きさ
（１）パリサイ人の愛の大きさ
　彼の行動を見るとイエス様への気持ちがそのまま現れています。イエス様を招待したのに、尊敬もない、親しみもありません。なぜ、イエス様を食事に招いたのか分かりません。彼がイエス様にやっていること一つ一つに真心を込めていません。彼はイエス様に足を洗う水をあげませんでした。彼の心はイエス様を尊敬する気持ちはなく、まだ警戒しているようです。

　彼はイエス様に接吻をしませんでした。ユダヤ人の接吻は友情と親しみの象徴です。少しでもイエス様を家に迎え入れる歓迎の気持ちがあったら接吻したはずです。彼は他のパリサイ人から批判されるのを気にしたのでしょうか？　その理由であるなら、招待しなければ良いのに。

　彼はイエス様の頭に油を塗りませんでした。頭に油を塗ることはイエス様を大切に思っている意味です。彼はイエス様を尊敬することもない、親しみもない、大事にすることもない、罪を悔い改めることもありません。ですから、この食事には何の喜びもありません。イエス様が参加する食事にはいつも天国の喜びがあったのに、罪人が生まれ変わりますので、喜びが溢れていたのに、この食事には何もありません。

（２）罪の女性の愛の大きさ
　彼女は涙でイエス様の足をぬらしました。過去の罪を悔やみました。彼女はイエス様が家に入った時から、イエス様の足に接吻をしてやみませんでした。接吻は親しみの象徴ですが、それを足にしました。身を低くしてひざまずいて、イエス様に完全に仕える僕の姿でした。親しみ+仕える姿勢です。

　彼女はイエス様の足に高価な香油を塗りました。彼女が表せる一番の心を香油で表しました。彼女は惜しみなく一番良いものを主に捧げました。彼女が香油を主にささげた理由は何でしょうか？　その理由は言うまでもなく、この世の中でイエス様を一番大切にしているからです。罪が赦され、あまりにも感謝が満ち溢れて、感謝の気持ちを香油で表しました。

　パリサイ人と女性の心にあるイエス様への愛と感謝が行動で現れてしまいました。私達もイエス様を愛の大きさが、感謝の大きさが目に見える形で表れてしまいます。私たちの現在の信仰活動は愛と感謝が理由ですか、義務感ですか？

　私たちは自分たちに質問したいです。私たちはどちらかと言うとパリサイ人より、この女性のようにイエス様を愛し、感謝している人です。しかし、イエス様を愛し、感謝している人なのに、どうして彼女ほど、イエス様への愛と感謝を表せないでしょうか？　やはり、イエス様が教えられたように、私たちは少しだけしかゆるされてないので、少しだけしか愛さないことでしょうか？　私たちの中にある罪の問題をそこまで深刻に受け止めていないからでしょうか？　私たちは具体的には大きな罪を犯していませんが、しかし、罪の深刻さに気付いていないからでしょうか？

　今日の箇所の彼女に比べるとなぜ、私たちは小さい愛、小さい感謝しかしないのか、不思議です。私たちの罪は彼女に比べると小さいからでしょうか？

　 このくらいしかイエス様を愛してない、感謝していない自分に怒っても良いと思います。イエス様への愛が小さいから天国に入れないことはありません。私たちは天国に入れるか、入れないかの人ではありません。天国に入ることは決まっていますが、イエス様への愛と感謝の気持ちはそれぞれ皆違います。そして、イエス様への愛と感謝の気持ちは必ず行動で現れるようになっています。現在、主への愛が小さくて良い、感謝も少なくて良いと軽く考えてはいけません。真剣に受け止めたいです。



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