2018年9月9日

エペソ人への手紙　1章3〜14節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 再臨：救いの終わりの過程 ＞


　私たちはイエス様の再臨を待っていますが、疲れていませんか？　自分が生きている間に再臨はあるのか？　再臨も再臨ですが、その前に自分は天国に行けるのか心配です。救われている確信がないと再臨信仰もありません。健全な信仰は救いの確信とか、きよととか、再臨とか、短編的なものではなく、総合的なもの、全体的なもので、救いを全体的に理解する必要があります。全体的な救いのプロセスにおいて、再臨は一つの部分です。救いがマラソンであるなら、再臨は最後のゴール、一つの過程に過ぎません。救いを全体的な面で、つまり救いを三位一体の神の観点から理解したいです。三位一体の神による救いの働きを理解すると救いの確信も再臨の確信も信仰のすべての面において確信が与えられます。


１．救いの確信と再臨の確信
　救いの確信と再臨の確信は直結しています。私たちに現在必要なのは再臨信仰以前に、救われた確信です。エペソ書１章に三位一体による私たちの救いの過程が書いてあります。

（１）父なる神による選ばれた確信：エペソ１：４−５
　父なる神の選び、予め定められました。神は救いの計画者です。私たちは神の恵みにより選ばれた者です。救われる確率が０％に近いところで、救われた私たちは神の国において貴重は存在です。

（２）御子イエスの十字架により贖われた確信：エペソ１：７
　十字架の血潮により贖われました。御子イエスは救いの実行者です。イエス様を信じることはイエス様を心に受け入れ、イエス様と一つになることです。イエス様と一度一つになると永遠に一つです。死ぬときも一つです。ですから、イエス様が再臨なさるとき、私たちも死から目を覚まします。

（３）救いが保証されている確信：エペソ１：１３−１４
　聖霊なる神は完成者です。
「この聖霊は、わたしたちが神の国をつぐことの保証をしてくださる。やがて神につける者が全くあがなわれ、神の栄光をほめたたえるに至らせるお方です。」

　信仰は人間の確信ではありません。信仰は神の恵みにより、神が私たちの心に下さるものです。確信がある人も、確信がない人も救ってくださいます。いくら、救いの確信があっても、認知症になったら、どうなりますか？　自分自身の存在さえ忘れてしまうのに、イエス様のことも忘れてしまいます。自分自身がイエス様を信じていたことすら忘れてしまいます。イエス様を信じていたことすら忘れてしまった人が救われますか？　その人も救われます。私が主を覚えていることも大事ですが、もっと大事なのは主が私の存在を覚えているかどうかです。認知症でイエス様の存在さえ忘れてしまったとしても主が私の存在を覚えています。

　救いというのは自分がイエス様を覚えていることではなく、イエス様が自分のことを覚えておられることです。なぜなら、主によって救われることだからです。羊飼いイエス様が私の名前を覚えて、最後の日、私の名を呼んでくださいます。信仰は自分から出てくるものではなく、主が下さいます。

　私たちが罪を犯すと自分は天国に行けるかなと疑うときもあります。しかし、罪によって私たちの信仰が弱まったときでさえ主が助けてくださいます。
　Iヨハネ２：１「もし、罪を犯す者があれば、父のみもとには、わたしたちのために助け主、すなわち、義なるイエス・キリストがおられる」。

　私たちの救いのために二人の方が働いてくださいます。助け主と別の助け主のお働きです。（ヨハネ１４：１６）

　イエス様は助け主、聖霊様は別の助け主です。イエス様を信じ、洗礼を受け、天国が約束されているのに、それでもまだ、罪を犯す時があります。私たちの否定できない現実です。罪を犯すとどうなりますか？

　もし、現在、罪を犯したとしても父のみもとには、私たちのために助け主がおられます。イエス・キリストです。イエス様が私たちのために取りなしてくださいます。２０００年前、十字架を通して実行されましたが、今も取りなしてくださいます。私の命が終わるまで取りなしてくださいます。私たちの罪を取り除くために、代わりにイエス様の義を与えてくださいます。それが義なるイエス・キリストの意味です。それが助け主のお働きです。イエス様はいつまでも罪のために取りなしてくださるのに、私たちの中にある罪の性質はその大きな恵みを悪利用します。いつまでも赦してくださるから、これからもずっと同じ罪を繰り返しても良いじゃない。それはだめです。

　ですから、別の助け主である聖霊様が私たちの心に新しい心を与えて下さいます。このままの罪で良いのかという良心の呵責をくださいます。長い時間が経つといつの間にか繰り返していた罪が嫌になります。そして、これからはきよく生きたい願いをくださいます。その日以来、私たちの生き方が変わります。救いの完成のための一歩になります。

　聖霊様は救いの完成のために確実に私たちを天国に導かれます。私の信仰が強くても弱くても。ですから、私たちは安心しています。三位一体の神は神の栄光のためにも私たちを確実に救われます。ですから、私たちは救われたと安心しています。

　救いの実行と完成の間が私たちの生涯です。その間、生きているとき、悲しみと喜びを同時に経験する不思議な時間です。救いの実行なので、天国も味わいますが、同時に完成ではないので、痛みと悲しみも味わいます。この経験は二度とない、今しか味わうことが出来ない不思議な時間です。辛いけど感謝もある、本当に不思議な時間です。

　救いのプロセスにおいて再臨は救いの終わりです。救いの計画―十字架の死と復活と昇天―聖霊降臨―再臨 永遠の以前から再臨まで私たちの救いは一貫しています。私たちの救いは三位一体の神による御業です。自分は何者なので、三位一体の神が私のためにお働きになるのか。神秘です。三位一体の神を信じると救いの確信も与えられ、再臨信仰も与えられます。これから、三位一体の神の視線で私たちの救いの御業を目撃しましょう。遠い未来ではなくて、今日、現在、見せて下さいます。



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