2018年7月22日

イザヤ書　6章1〜7節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 神との出会い：イザヤ ＞


　預言者イザヤが誰なのかは１章１節に書いてあります。
「アモツの子イザヤがユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世にユダとエルサレムについて見た幻」
彼は南ユダの預言者で、活動期間は約６０年間くらいです。その間、４人の王が変わりました。

　6章1節を見るとウジヤ王が死んだ年、神の栄光を見ました。ウジヤ王が死ぬことはイザヤにとっても、国にとっても大きな変化です。１節でイザヤは「主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見」ました。

　2節の神の御座の上にセラピムが立っています。セラピムは天使たちです。セラピム天使は神の周辺にいる天使たちです。その色は炎の色です。セラピムは複数で、炎の天使たちです。セラピムの天使たちは翼が六つありまして、二つは顔をおおい、二つは足をおおい、二つで飛んでいます。

　私たちが想像している天使のイメージとずいぶん違います。しかし、私たちはここで、天使に注目してはいけません。天使には羽がある、しかも六つある、色は炎の色、神のそばにいるなど、天使に注目してはいけません。

　天使に翼があるか、ないか、翼の数が六つあるか、二つあるか、色は炎の色か、白かは私たちの信仰に何の関係もないことです。ここでイザヤが注目したのは天使ではなく、神の栄光です。そして、イザヤがきよめられたことと神からの使命です。天使はエクストラに過ぎません。

　セラピム天使自身が清くて、聖なる炎なのに、彼らは神の栄光に向き合うことが出来ないので、顔と足を覆っています。セラピム天使に罪があるはずがありません。きよいものですが、それでも、神に顔を合わせることが出来ません。それなのに、イザヤは神の栄光を彼の目で見ていました。神の栄光に接しました。いくら神の預言者でも罪深い人間だから、神の栄光を見ると死ぬしかありません。

　5節の彼の告白は本当です。「わざわいなるかな、わたしは滅びるばかりだ。わたしは汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であるのに、わたしの目が万軍の主なる王を見たのだから」。

　初めて神に出会った時の最初の反応は二つです。一つは父なる神との親しみ、親しさに接するので、心が温まります。もう一つは聖なる神に接するので、私の罪深さで震えます。神との距離感を感じます。親しみと距離感は極端に違うものなのに、神との出会いの時に同時に感じる事です。聖なる神に出会った時、自分の罪の恐れを感じます。私たちは罪深いものなので、聖なる神の栄光に近づくことが出来ません。

　ただし、神が私たちの罪をきよくして下されば話は別です。神はイザヤを裁かれるためにわざわざ、幻を見せて下さったわけではありません。彼の罪をきよめるためです。幻の中、神の炎の炭火をイザヤの唇に触れることで、イザヤの罪を赦してくださいました。６：６−７参照

　イザヤは罪が赦されてから神と特別な関係になりました。神の求めに答え、神の働きをしました。天使でさえ出来ないことを罪赦された人間がやります。
　「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」
　「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」
神は天使に求めたのではなく、人間に求められました。


　初めて主に出会った時、現れる現象の一つは徹底的に罪を悔い改めることです。いくら昔の小さい罪でも赦して頂かないと生きていけないくらい切実になります。神は一つ一つの罪まで思い出させてくださり、徹底的に悔い改めさせます。それが終わると体と心が軽くなって、天国の幸せが訪れます。主のために何でも仕える心になります。きよいセラピム天使さえ出来ないことを私たちがやることになります。人々を幸せにする福音を伝えるのは同じ人間だけに与えられている仕事です。

　 皆様は主に出会いましたか？　主に出会ったときの感動と喜びを覚えておられますか？　しばらく忘れているのであるなら、もう一度、回復しましょう。



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