2017年9月10日

ヨハネの第一の手紙　4章7〜11節

　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 神の仔羊を供えられた神の愛 ＞


　私たちは毎日、神の愛に感謝し、賛美しています。新聖歌にも「209」番から「228」番までが「神の愛」です。しかし、歌詞を見ると父なる神よりはイエス・キリストが多いです。イエス様の愛は十字架の愛です。十字架の上で代わりにさばかれる愛、罪人を受け入れる愛です。しかし、父なる神は聖なるお方だから罪人を受け入れることは不可能です。聖書が言っている神の愛は具体的に何でしょうか？　今日は神の愛に関して詳しく、正確に理解したいです。私たちは神の愛を曖昧に理解している可能性があります。何となく曖昧に理解して、正確に理解していないのであるなら、神の愛を知らないことになります。神に関しても正確に知らないことになります。私たちは今まで、神の愛に関して色々のことを聞いたので、今日は明確に聖書が言っている父なる神の愛に関して考えたいです。


１．聖なる神は罪を赦さない
　聖なる神が罪ある人を赦すことはあり得ないことです。罪ある人を神が赦してしまうとそれは神の愛ではなく、神の不義です。罪あるものなのに、罪無いものだと宣言することは聖なる神には出来ないことです。神ご自身を騙すことになります。聖書に書いてある聖なる神は罪を赦されるお方ではなく、罪をさばかれるお方です。聖なる神は善と悪の基準なので罪ある人を赦してはいけないお方です。善と悪の基準である聖なる神が罪人を赦してしまうと宇宙の正義は無くなります。聖なる神は絶対、罪人を赦してはいけません。その理由で御子イエス・キリストが代わりに十字架で徹底的にさばかれました。それでは具体的に何が神の愛ですか？


２．イエス様を与えて下さった愛
　神の愛は具体的に御子イエス様をこの地に送って下さり、十字架に渡されたことです。人の罪が赦される手段を下さったことです。直接、赦して下さることはあり得ないので、赦される手段を直接備えて下さいました。人の罪が赦される方法として神の子羊を神自ら準備されたのが神の愛です。罪のさばきをイエス様が代わりに受けました。ですから、罪の代価が十字架で完全に支払われたので、私たちの罪が赦されました。何もさばかれることがないのに、罪が赦されることはあり得ないことです。イエス様が代わりに罪のさばきを受けられたので、神の怒りが終わりました。さばきが終わったので、私たちは赦されたのです。聖書が神の愛というとき、イエス様をこの地に下さった、十字架に渡されたという内容が多いです。

　例えば今日の箇所がその一つです。
Iヨハネ4：9−10
９節：「神はそのひとり子を世につかわし、彼によってわたしたちを生きるようにして下さった。それによって、わたしたちに対する神の愛が明らかにされたのである。」

１０節：「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって、わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。ここに愛がある。」

　神の愛を言っている他の有名な箇所も同じです。
ローマ5：8　「しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。」

ヨハネ３：１６　「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。」

　罪の赦しが神の愛だと言っていません。人間の代わりに罪を背負う神の子羊を神が自ら備えたのが神の愛だと言っています。Iヨハネ４：１０を見ると赦しよりは贖いを強調しています。
「わたしたちの罪のためにあがないの供え物として、御子をおつかわしになった。」


　 赦しと贖いは違います。赦しは何も代価なく恵みによって赦すことです。しかし、神は聖なる正義のお方なので、さばき無しに赦すことは不可能です。贖いは代価を支払って買い取ることです。罪が赦されましたという表現は何か物足りない言葉です。罪が赦されましたという表現はイエス様の愛や神の素晴しい愛を説明する時には良い言葉ですが、聖なる神の正義は説明出来ていない言葉です。救いの意味を正確に理解するため、贖いの意味を理解する必要があります。私たちは罪からイエス様の血潮によって買い取られました。ですから、罪人への神の怒りも終わりました。結論的には罪が赦されました。普段は贖われたことを省略して赦されただけ言っていますが、そのせいで贖われたことを忘れてしまいます。赦されたことだけ覚えて、赦された後、救われた後はイエス様と関係なく、自分勝手に生活します。自分自身のために生活しています。罪が赦される前の状態と同じ生活をしています。買い取られて、贖われましたので、これ以上、私たちは自分自身のものではありません。買い取って下さったイエス様に属している者です。主の弟子、主のしもべとして、神の国と神の義を最優先にして生活しなければならない神の子どもです。



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