2016年7月24日

エペソ人への手紙　1章4〜14節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ 三位一体の神による救い ＞


　聖書には三位一体という単語はありませんが、救いの確実さを信じるために私たちに必ず必要なものです。三位一体の神さまは私たちの救いのためにいつも一緒に働きます。父なる神さまが働くとき、そばで御子なるイエス様と聖霊なる神さまも一緒に働きます。一緒に働きますが、それでも、父なる神さま、御子なるイエス・キリスト、聖霊なる神さまの独特の働きがあります。


１．父なる神さまのお働き
まず、父なる神が私たちの救いの始まりです。選ぶ、定めるお働きをされます。
（１）選び
　４節：「みまえにきよく傷のない者となるようにと、天地の造られる前から、キリストにあってわたしたちを選び」
私たちは天地の造られる前から父なる神に認識されている宝の存在。

（２）定められる
　5節：「わたしたちに、イエス・キリストによって神の子たる身分を授けるようにと、御旨のよしとするところに従い、愛のうちにあらかじめ定めて下さったのである」


２．御子なるイエス様のお働き
　御子なるイエス様の働きは主にあがないと罪のゆるしです。
７節：「わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである。」

エペソ3−10節の間に「イエスにあって、キリストによって」が多いです。3−7節、10−11，13節に一回ずつあります。父なる神さまとの関係があり、聖霊様との関係があります。父なる神さまとの関係は父と子の関係です。御子なるイエス様と聖霊様の関係は助け主と別の助け主です。


３．聖霊なる神さまのお働き
　聖霊の働きは天国の保証です。私たちを栄光のゴールである天国まで導かれるお方です。
１３節：「あなたがたもまた、キリストにあって、真理の言葉、すなわち、あなたがたの救の福音を聞き、また、彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである。」

１４節：「この聖霊は、わたしたちが神の国をつぐことの保証であって、やがて神につける者が全くあがなわれ、神の栄光をほめたたえるに至るためである。」


４．三位一体の神さまの合同作業
（１）父と御子の共同作業
ヨハネ１０：２８−２９
　「わたしは、彼らに永遠の命を与える。だから、彼らはいつまでも滅びることがなく、また、彼らをわたしの手から奪い去る者はない。 わたしの父がわたしに下さったものは、すべてにまさるものである。そしてだれも父のみ手から、それを奪い取ることはできない。」

（２）御子と聖霊の合同作業
ヨハネ１６：７
　「しかし、わたしはほんとうのことをあなたがたに言うが、わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。もし行けば、それをあなたがたにつかわそう」

ヨハネ１６：１４−１５
　「御霊はわたしに栄光を得させるであろう。わたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせるからである。父がお持ちになっているものはみな、わたしのものである。御霊はわたしのものを受けて、それをあなたがたに知らせるのだと、わたしが言ったのは、そのためである。」


　私たち一人一人の救いのために常に三位一体の神さまが一緒に働きます。それと同時に独特の働きがあります。父なる神さまによる選び、御子イエス・キリストによる贖い、聖霊なるかみさまによる導きがあります。


　三位一体の神さまを完全に説明できる例えはこの世には存在しません。しかし、大事なのは、言葉では三位一体の神さまを十分説明できなくても、私たちの救いのために三位一体の神さまが完全に調和していることは分かりましたので感謝です。そして、私たち、一人一人の救いがどれほど素晴らしいことなのかをもう一度悟りましたので感謝です。



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