2012年12月16日礼拝

2012年12月16日

ゼカリヤ書

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜全地の王の前にひれ伏す＞

「主は全地の王となられる。その日には、主ひとり、その名一つのみとなる。」
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１．アドベントの第三週に入りました。クリスマスを待ち望むのがアドベントですが、毎週言っていますように、イエス様はこの世の最期の時にもう一度、来られる。今の私たちは、クリスマスを待ち望んでいるだけでなく、イエス様の「再臨」を待ち望んでいる訳です。

　　マヤ文明の暦によりますと、今月１２月２１日にこの世が終るそうです。その日は実はうちの妻の誕生日なんですけども、不吉な日という事になってしまいました。ちなみにの次の日は長女の誕生日ですので、長女は誕生日を迎えられない訳です。言うまでもなく、マヤ文明の暦とかノストラダムスの大予言とか、そんなものはいい加減なものです。

　　しかし、この聖書はそんないい加減なものとはわけが違います。世の中にはたくさんの偽物がありますが、逆に言えば一つだけ本物があるという事です。例えばモナリザの絵の偽物もいっぱい出回っているでしょうが、一つだけ本物がある訳です。

　　聖書は正にそのただ一つの本物です。そしてそこに書かれている預言も、また本物です。なぜなら聖書は本当の神が預言者たちや弟子たちに書かせた本だからです。預言書というより、神様の計画書です。ですから、その通り実現するのは当たり前です。

２．さて、このゼカリヤ書も預言書の一つですが、今日はその最後の章です。１２章１３章１４章と、正真正銘、世の最後の時の事が書いてあります。前兆は大地震とか大飢饉とか色々ありますけれども、いよいよその時が近づくと何が起きるのか。

　　まず偽物の救世主みたいのが現われ（反キリスト）、世界中を一つに支配しようとする。そして世界中の軍隊を率いて、エルサレムを集中攻撃するというのです。いわゆる「ハルマゲドンの戦い」と呼ばれる最終戦争です。とにかくユダヤ人を全滅させようとする。今までも歴史の中でそういう事は何度もありました。ユダヤ人は特別な役割が与えられてますので、悪魔は目の仇にする訳です。しかし、いつも生き残る者たちがいます。

　　エルサレムとその住民は、最初の頃メチャクチャにやられてしまうことが書いてあります。１４：１～２。“見よ、主の日が来る。…わたしは万国の民を集めて、エルサレムを攻め撃たせる。”

　　最初、そのように踏みにじられてしまうのですが、間もなく、その時こそ、再臨のイエス様が輝く姿でこの地上に来られる！

　　ではその場所はどこか、それはオリブ山です。オリブ山というのはエルサレムの神殿のすぐ東にある山です。エルサレム神殿の東には「黄金の門」と言って、一番メインの正門がある訳です。東ですから太陽の昇る方角。その東の門の前方にオリブ山がある。

　　使徒行伝１章を見ますと、よみがえったイエス様が弟子たちの見ている前で天に昇っていかれました、その場所がオリブ山です。その時、み使いが言いました、“「なぜ天を仰いで立っているのか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう。」”

　　その言葉の通り、天に帰られたイエス様は、また同じオリブ山に帰って来られるのです！

３．３～５節。“その時、主は出てきて、いくさの日にみずから戦われる時のように、それらの国びとと戦われる。その日には彼の足が、東の方エルサレムの前にあるオリブ山の上に立つ。・・・”

　　そして、エルサレムを取り囲んでいた世界中の軍隊を（それは偽物の救世主に率いられてた訳ですけども）、神の御子の力で倒されるという。その時、文字通りハッキリする訳です！　誰が本当の世界の王であるか、誰が本当に力ある世界の支配者であるか！　世界中の精鋭の軍隊が、神の御子に逆らっても勝つ事が出来ないという事を現実に知る！

　　これは実は、神の御子対悪魔サタンとの戦いでもある訳です。当たり前ながら、イエス様が勝利します。

　　その時に大きな地震があって、オリブ山が南北に真っ二つに裂けるという。言うなれば今までこのオリブ山が、神殿の正門前をある意味ふさいでいた訳です。けれどもこの時、まるでオリブ山という大きな門が開かれるように、それは世界中の人々に対して、イエス様を礼拝する門が、道が開かれていますよ、という事だと思います！

　　「これで分かったでしょう、誰が世界人類の真の王様なのか！　そしてこの神の御子に逆らう者、あえて敵対するという者は滅ぼさなければならない。　けれども滅ぼしたいのではない。わたしを神の御子、真の王として認め、礼拝しようという者には、世界中全ての人に、その門が、道が開かれている！」　そういう事だと思います。

　　“こうして、あなたがたの神、主は来られる、もろもろの聖者と共に来られる。”ですから、この時が人間に与えられた、本当に最後の最後のチャンスなんだと思います！イエス様を神の御子、自分の王様として認めて、ひれ伏す、最後のチャンス。

４．６節以降も読みますが、実はこの１２～１４章の中に「その日には」という言葉が１７回も出てくるんです。「その日には」「その日には」。という事はそれくらい、イエス様がこの地上にいよいよ来られる「その日」は人類史上もっとも重要な日という事です！ イエス様が世界を真に治められるようになる、特別な日の始まり。いわゆる千年王国、千年時代の事です。６～９節。暗い夜はない。生ける水がエルサレムから流れ出る。

　　“主は全地の王となられる。その日には、主ひとり、その名一つのみとなる。”

　　今日は衆議院選挙。また後に都知事選挙もあります。韓国でも大統領選挙があり、アメリカではオバマさんが引続き当選しました。それぞれの国のリーダーには、なるべく良い人になって欲しいし、良い国になるよう、大変なご苦労でしょうけども頑張って欲しい。けれども誰が国のリーダーになったとしても、人間である以上、完全ではないし、失敗もするでしょうし、また罪も犯すかも知れません。必ずしも正しい事をしないかも知れない。

　　けれども、その日には“主は全地の王となられる。その日には、主ひとり、その名一つのみとなる。”　世界の真のリーダー、真の王様、一人だけ！

　　考えてみれば、なぜ世界に戦争が起きるのか、争うのか。王様がいっぱいいるからです。全世界を治める真の王様が一人いれば、それで全人類、地球全土は一つとなる訳です。（世界ではなく、あなた一人の心に当てはめてみましょう。あなたの心に平和がないとすればなぜか？　あなたの心に王様が二人いるからではないですか？　イエス様と、あなた、もう一人、悪魔も王様でしょうか？　心に王様が複数いるから、そして心の中で王権争いをしているから、心に平和がないのです。心に王様は一人だけであるべきです。）

５．この王であるイエス様を礼拝する人々に祝福があり、敵対する者は滅ぼされる事が続いて記されています。１０～１９節。

　　つまりこの最後の時、全ての人類、一人一人がハッキリと区別がつく。それは自分で選ぶのです。イエス様を王とする者、もしくは王としない者。イエス様の側につくものは、全てが聖なるものとなる事が、２０節以降に記されています。馬の首につける鈴から、日頃の料理に使う鍋に至るまで。つまり日常生活の全てに至るまで、イエス様の側につくものは、全てが聖なるものと認められる。イエス様が全てのものを聖くするから。

　　分かりますか。つまり全ての事、イエス様を王様として生きる者の全ての事が聖いものとされ、イエス様から外れている全ての営みは、悪とされる。

６．そして最後に“その日には、万軍の主の宮に、もはや商人はいない。”
世界人類の大半が、頭の中で商売の事ばっかり考えてると言えるでしょう。正に商売、金儲け、いかに利益を上げるかが、世界最大の偶像と言えるかも知れない。まるで人間は商売をするために生まれ、商売をするために生きているかのように、商売の奴隷にされ、駒にされている。でも神様はそんな事のために人間を造ったんだろうか？最初のエデンの園には、商売なんてなかったのに。

　　けれどもこの時、“その日には、万軍の主の宮に、もはや商人はいない。”　皆、心から真の神様とイエス様を礼拝する、という事です！　人間本来の、最初に造られたあるべき姿に戻る、という事です！

７．羊が羊飼いの元にいる、子どもが親の元にいる、妻が夫の元にいる、国民が王様の元にいる、人間が真の神様の元にいる。　当たり前のことなんです！　本来の元の状態なんです。それを悪魔が誘惑して、本来の状態を失わせてしまったのです。それをイエス様が十字架の犠牲を払って、「愛する者よ、帰っておいで。自ら滅びを選んではならない」と、招きと警告をされている訳です。

　　皆さん、世の終わりの最後のチャンスぎりぎりまで待つ必要はありません。今日と言う日から、「イエス様、あなただけを私の王と致します」と真に告白し、ひれ伏しましょう！

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