2009年3月1日礼拝

2009年3月1日

ヨハネによる福音書　11章40節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜ どれぐらい信じるか ＞

「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか。」

１．今日の聖書の箇所は有名な「ラザロの復活」の場面です。皆さん、よく知ってると思いますが、改めて「イエス様を信じる」という事を考えながら聞いて欲しいと思います。

　　ベタニヤという町に三人の姉弟がいました。マルタとマリヤとラザロです。この３人はイエス様の事をかなり信じていました。もしかしたら弟子たち以上にイエス様を信頼していたかも知れません。

２．ある時、この弟のナザロが病気にかかって死にそうになっていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【人形劇】

　　ラザロ：「うぅ～苦しいっ」
　　マルタ：「どうしたのラザロっ。あっ、スゴイ熱だわっ。こんな時、イエス様がいて下さっ
　　　　　　　　たら治してもらえるのに･･･そうだわ、イエス様を呼んできてもらいましょう。」

　　（そこでマルタさんは人に頼んで、イエス様を呼んできてもらいました。ところがイエス
　　　様はスグには行かずに、わざと遅れて行きました。それはマルタさん達の信仰を試
　　　すためでした。・・・そうしている間に、とうとうラザロは死んでしまいました。）
　　（葬られる）

　　マルタとマリヤ：「う、う…ラザロが死んでしまった…」　（イエス様、来られる）
　　マルタ：「ああ主よ…ラザロは、もう四日も前に死んでしまいました。…もし、あなたが
　　　　　　　（ラザロが死ぬ前に）ここにいて下さったなら、弟は死ななかったでしょう･･･」
　　イエス：「あなたの兄弟はよみがえるであろう。」
　　マルタ：「え？　あーハイ、世の終わりの時に、皆がよみがえるという教えは、
　　　　　　　　勿論知っています。」
　　イエス：「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、
　　　　　　　たとい死んでも生きる。また、生きていて、わたしを信じる者は、
　　　　　　　いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか。」

　　マルタ：「主よ、信じています。あなたが救い主であり、神のみ子　であると信じています。」

　　　　　　　（次に妹もマリヤもイエス様を迎えに出ました。）

　　マリヤ：「（ひれ伏す）ああ主よ…もしあなたが（ラザロが死ぬ前に）ここにいて下さったなら、
　　　　　　　　弟は死ななかったでしょうに･･･でも、もうラザロは死んでしまいました…
　　　　　　　　う、う、う･･･ああー、ラザロー、ラザロー、どうして、どうして･･･」

　　　　　　　（イエス様はみんなの泣いているのを見て、心が激しく震えてきました。）

　　イエス：「ラザロをどこに置いたのかっ！！」
　　村の人：「こ、こちらです。」「この方は、目の見えない人の目を見えるようにする事も
　　　　　　　　出来たけれど、ラザロを死なせないようには出来なかったのか…、
　　　　　　　　出来なかったのか…」

　　　　　　　（また心を激しく震わせて）

　　イエス：「墓の石を取りのけなさいっ！！」
　　マルタ：「主よ、もう死んで四日も経っているんですよっ。ラザロの体は
　　　　　　　　もう臭くなっています。もういいです、主よ。」
　　イエス：「マルタよっ、もし信じるなら、神の栄光を見るであろうと、
　　　　　　　あなたに言ったではないかっ！」

　　　　　　　（さっきイエス様は、「あなたの兄弟はよみがえるであろう」って約束して下さいましたね。そしてマルタさんも、「信じます」と言いましたね。）

　　　マルタ：「ハ、ハイ…でも、でも」
　　　イエス：「（目を天に向けて）父よ、わたしの願いをお聞き下さったことを感謝します。」
　　　　　　　「（大声で）ラザロよー、出てきなさーいっ！！！」

　　　　　　　（ラザロ、布で巻かれたまま、立ち上がる）

　　　ラザロ：「（ピクッ。ムクッ）　あれ？　お姉ちゃん？」
　　　マルタ：「え、まさか？　ラ、ラザロ？！」
　　　イエス：「彼をほどいてやって、帰らせなさい。」
　　　マリヤ：「あー主よ、生き返った？　本当に、本当に。」

３．今日の題は＜どれくらい信じるか＞っていう題をつけましたけども、私たちもどれくらいイエス様を信じているでしょうね？　マルタさんもマリヤさんも、イエス様を信じていたんだけれども、でも実はイエス様の力を少ししか信じていなかった、一部分しか信じていなかったんですね。どんな病気も治せるだろうけど、死んでしまった者は、もうどうしようも出来ない、死んだ者をよみがえらせる事は出来ない、と思っていたんですね。

　　どうでしょうか、神の御子であるイエス様にとって、これは出来るけれども、あれは出来ないとか、イエス様にも出来る事と出来ない事があるんだよ、とか、そうでしょうか？　子どもは救えるけど、大人は救えないとか。

　　そうではないですね。イエス様には何でも出来るんですね！　（それは、何でも私たちの願った通りにしてくれる、という事ではありませんよ。）

　　先生は本当に、自分もどれぐらいイエス様を信じてるんだろうか、って思います。私たちは「信じてます」って思っていても、何かガッカリするような、ショックな出来事が起きると、途端に「もうダメだ。きっと何もかも上手くいかない」と、一緒にいて下さるイエス様を信じれなくなってしまうんですね。あーラザロが死んでしまった。まだ生きてる間は信じれたけど、もうダメだ。イエス様が来てくれたけど、イエス様が一緒にいるけど、もうダメだ、ワーン。これってイエス様に対して失礼ですね。

　　“もし信じるなら、神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか。”
　　実際の毎日の生活の中で、イエス様を本当に信じる者となりましょう！

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