ロンドン・オリンピックが平和のうちに行われました。勿論、舞台裏では様々なトラブルもあったかも知れませんが、世界中の国々がスポーツを通して一つになっている姿は素晴らしい、と思わされました。 しかしまた同じ頃、竹島問題、尖閣諸島問題が改めて持ち上がり、残念ながら国と国の平和というものはなかなか難しいと、改めて思わされました。
国と国という大きな問題もさる事ながら、私たちは周りにいる身近な人たちと平和に過ごすという事もなかなか難しいのではないでしょうか。夫婦関係、親子関係、兄弟、親族との関係、友人関係、ご近所との関係、職場での関係･･･。
何かトラブルやいさかいがあった場合、いつまでも和解が出来ない一つの大きな理由は「謝るべきことを謝らない」という事でしょう。悪くないのに謝る必要はないでしょうが、しかし「私は悪くない」と意固地になる前に、本当に少しも悪い部分はないのか、それとも自分にも悪い部分があったのではないか、自分は気が付かなかったけれども相手に嫌な思いをさせていたのではないか、と考えてみる必要があるのではないでしょうか。そして「謝るべきことは謝る」。しかし、これがなかなか人間は出来ません。プライドが邪魔をしますし、また「ケンカも戦争もお互い様だ」と開き直ってしまいます。
１０月１４日（日）に東京教会では今年も「チャペルコンサート」を開き、音楽ゲストにタンバリン・ダンサーの方が来られますが、その仲間のチームは中国や韓国などの国々を何度も訪問されています。その一つの目的は文化交流ですが、もう一つの目的はかつて戦時中に日本が諸国に対して行ってきた様々な残虐な行為に対し、日本人として謝罪するという目的があります。
私も正直、歴史について勉強不足でもあり、また様々な情報がある中でどれが正確な情報なのか判断がつかない面もあります。しかし、被害を受けた方々の数々の証言があるという事は、やはり日本は諸国に対し相当な酷い事をしてきた事と思います。「そんな事実は全く無い」とは決して言えないでしょう。
そのようなかつての日本の罪を、タンバリン・チームの方々が同じ日本人として謝りに行かれる。「そんな事をして何の意味がある」と言うかも知れません。しかし事実、その謝罪の気持ちを受け取ってくれる方々があり、またある国のクリスチャンの方は「日本人をゆるせず憎み続ける私たちの国の罪をゆるして下さい」と祈られたそうです。少なくともそこには平和と和解が生れたのです。
イエス・キリストは何の罪も無い神の御子でしたが、私たち全ての人間の罪の罰を身代わりに受け、十字架刑で貼り付けにされながら、こう祈られました、「父よ、彼らをおゆるし下さい。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです。」（ルカ２３：３４）
創造者であり産みの親である真の神様を無視し、自分勝手に生きている人間の罪を、イエス様は代わりに謝罪し、自らを犠牲にし、神と人間の和解の道、平和の道、ゆるしの道を開いて下さったのです！
そしてまたこう教えられています、「神がキリストにあって あなたがたをゆるして下さったように、あなたがたも互いにゆるし合いなさい。」（エペソ４：３２）
謝ることも、ゆるすことも、人間にとって最も難しい事です。しかし自分の罪がイエス様の犠牲によってゆるして頂いた事を悟るならば、神様の前に謝る心も、人をゆるす心も与えられていきます。そして、神様と自分との根本的な関係が平和になるなら、人との関係も平和に導かれていくのです。
【聖書のことば ―マタイ １１：２８−】
“すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたし（キリスト）のところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。”
ご案内
日時：10月14日（日）午後２時〜３時半（開場 １時半）
「皆さんに気軽に教会に来ていただきたい」との願いで、今年も「チャペルコンサート」を開きます。今回の音楽ゲストは、歌だけでなく、踊りをもって神様を賛美する「青山ユリカ」さんです。色とりどりのリボンやタンバリンをもって美しく舞う姿は、きっと天使の姿を連想させる事と思います。そんな心安らぐ「チャペルコンサート」にどうぞお越し下さい！ぜひ、ご近隣の皆様に
気軽に足を運んでいただきたいと願っています。
音楽ゲスト「青山ユリカ」
学生時代、新体操の選手だったが、減量が原因で挫折し、うつ病になる。しかし無力なありのままの自分を愛して下さるイエス様に出会い、救われた。やがて「タンバリンダンス」を知り「これこそ私のすべきことだ」と使命を感じ、踊りながら真の神様を賛美する「ワーシップ・ダンサー」となり、「嘆きを踊りに変えられる」神様を伝えている。現在は、病院、老人ホーム、海外でも奉仕している。
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